アカデミー賞の前哨戦の一つ、第29回「全米映画俳優組合(SAG)賞」がロサンゼルスで開催され「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が最高賞にあたるキャスト賞をはじめ主演女優賞(ミシェル・ヨー)、助演女優賞(ジェイミー・リー・カーティス)、助演男優賞(キー・ホイ・クァン)と最多となる4冠に輝いた。
一方で、主演男優賞は「ザ・ホエール」で272キロの肥満男を演じたブレンダン・フレイザーが獲得。
テレビ部門では「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」がドラマ部門のアンサンブル賞を受賞した(テレビ部門の詳細は割愛)。
「エブエブ」がアカデミー賞に王手をかけた印象。
特に注目されるのが主演女優賞の行方。ここまでの前哨戦や予想で「TAR/ター」のケイト・ブランシェット、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(以下、エブエブ)のミシェル・ヨーが“2強”という位置付けで、当初はブランシェットがリードをみせていたものの、ここへきてヨーが優位に立ってきたと見られている。ヨーが受賞すれば、主演女優賞史上初のアジア人の受賞ということになる。
各部門の候補作品と受賞作品(★)は以下の通り。
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」他受賞関係者
■最優秀キャスト(最高賞)
「バビロン」(公開中)
★ 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(日本公開3月3日)
「イニシェリン島の精霊」(公開中)
「フェイブルマンズ」(日本公開3月3日)
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」(日本公開初夏予定)
■主演女優賞
ケイト・ブランシェット「Tár(原題)」
ダニエル・デッドワイラー「Till(原題)」
ヴィオラ・デイヴィス「The Woman King(原題)」
アナ・デ・アルマス「ブロンド」(Netflixにて配信中)
★ ミシェル・ヨー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
■主演男優賞
オースティン・バトラー 「エルヴィス」
コリン・ファレル「イニシェリン島の精霊」
★ ブレンダン・フレイザー「ザ・ホエール」(日本公開4月7日)
ビル・ナイ「生きる LIVING」(日本公開3月31日)
アダム・サンドラー「HUSTLE/ハッスル」(Netflixにて配信中)
■助演女優賞
アンジェラ・バセット「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」
ホン・チャウ「ザ・ホエール」
ケリー・コンドン「イニシェリン島の精霊」
★ ジェイミー・リー・カーティス「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
ステファニー・スー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
■助演男優賞
ブレンダン・グリーソン「イニシェリン島の精霊」
バリー・キオガン「イニシェリン島の精霊」
ポール・ダノ「フェイブルマンズ」
★キー・ホイ・クァン「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
エディ・レッドメイン「グッド・ナース」
■スタントアンサンブル賞
「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」
「THE BATMAN-ザ・バットマン-」
★「トップガン マーヴェリック」
「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」
「The Woman King(原題)」
■生涯功労賞
サリー・フィールド(76)
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今年1月、NetflixはSAG賞のストリーミング配信を複数年行う契約を結んだと発表。今年はYouTubeチャンネルでの配信をメインとしたが、2024年からはNetflixで全世界にライブ配信予定。
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