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映画「エルヴィス」(2022)を見る。アカデミー賞8部門にノミネート。

「エルヴィス」(2022)を見る。「キング・オブ・ロックンロール」と称される、エルヴィス・プレスリーの半生を描く伝記ドラマ。

今年のアカデミー賞で作品賞、主演男優賞を含む8部門にノミネートされていて、未見の段階で、主演男優賞にオースティン・バトラーを押していたが、映画を見て確信に変わる(笑)。

ロックとセンセーショナルなダンスで、無名の歌手からスーパースターに上り詰めていくエルヴィスを映し出している。

監督は「ムーラン・ルージュ」などのバズ・ラーマン。エルヴィスには「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などのオースティン・バトラー、そのマネージャーにトム・ハンクスが扮している。

エルヴィスが1977年に42歳の若さで亡くなってから、マネージャーだったパーカー大佐が悪徳な人物で、搾取(興行収入の50%を得ていた)しほうだいで、そのお金をカジノにつぎ込んで浪費していたことなどの裁判があったことなどは知らなかった。

全体的にパーカー大佐の視点で描かれている印象が強い。エルヴィスは量産された軽いタッチの映画に出演したが、大成功とはいえず、1970年の「エルビス・オン・ステージ」で奇跡的復活を果たした。

この映画のラスト近くで「サスピシャス・マインド」を熱唱するバトラーは、歌唱、身のこなしなど実物のエルヴィスが乗り移ったような凄みがあった。


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1997年。エルヴィス・プレスリーの元マネージャーであるトム・パーカー大佐(トム・ハンクス)が脳卒中で死の床に就いていた。ギャンブル依存症のせいで貧困に苦しんでいた彼は、後のキング・オブ・ロックンロールと最初に出会ったときのことを振り返る。
13歳の時にテネシー州メンフィスへと引っ越したエルヴィスは、周りには貧しい黒人の労働者階級が多かったため、そのような環境の中で黒人の音楽を聴いて育った。

黒人の音楽であるブルースやR&Bに強く引き込まれ、黒人の歌を白人が歌っているというところにトム・パーカーが目をつけ、1950年代、エルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)は歌手としてデビューする。

彼の個性的で刺激的なパフォーマンスは若者たちに熱狂的な支持を受ける一方で、その腰ふりなどへの批判や中傷にもさらされる。

やがてエルヴィスは警察の監視下に置かれた会場でライブを行うことになり、マネージャーのトム・パーカーが彼に下半身を動かさないようにと忠告を与える。

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トム・パーカーは、カネの亡者で、いろいろな見世物を見せて商売していたが、エルヴィスという「見世物」を発見し、マネージャーとなり興行の契約で、大きな利益を上げる。

歌いながらヒップを揺らすその歌唱スタイルから(エルヴィスに批判的な人々から)「Elvis the Pelvis(骨盤のエルヴィス)」と呼ばれた。

トム・パーカーは、エルヴィスのグッズの販売にも手を出し、エルヴィスが嫌いな人向けに「I Hate Elvis」(エルヴィス嫌い)というバッジまで作り反対者まで取り込もうというがめつさ。

アメリカでの各都市でのツアーは、過酷なスケジュールで、エルヴィスは何度も倒れ、薬物にも依存するようになる。ヨーロッパや日本のファンのために海外公演をしたいというエルヴィスと国内で稼ぐべきというマネージャーの対立も。

エルヴィスは、パーカー大佐と袂(たもと)を分かつが、1977年に42歳の短い生涯を終えた。
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1960年代におけるキング牧師の暗殺、ロバート・ケネディ司法長官の暗殺など、アメリカの世相も描かれている。エンディングでは、エルヴィス本人の映像と肉声が流れ、エルヴィスは全世界のレコード・カセット・CD等の総売り上げは史上最も売れたという文字があった。

主な登場人物
エルヴィス・プレスリー:オースティン・バトラー
(若い頃のエルヴィス・プレスリー):チェイトン・ジェイ
■トム・パーカー大佐:トム・ハンクス…エルヴィスのマネジャー
プリシラプレスリー:オリヴィア・デヨング…エルヴィスの妻
■グラディス・プレスリー:ヘレン・トムソン…エルヴィスの母
■ヴァーノン・プレスリーリチャード・ロクスバーグ…エルヴィスの父
B.B.キング:ケルヴィン・ハリソン・Jr
■ハンク・スノウ︰デビッド・ウェナム
■ジミー・ロジャーズ・スノウ:コディ・スミット=マクフィ
■ジェリー・シリング:ルーク・ブレイシー
■スティーヴ・ビンダー:デイカー・モンゴメリー
その他。

 

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