映画「奥様は、取り扱い注意」(2020)を見る。テレビの連ドラ(2017)を見ていたが、その続編となる劇場版で、公開は9か月遅れて昨年の3月に劇場公開された。
綾瀬はるかは、運動神経も抜群で、ドラマの時もド派手なアクションを見せていたが、今回も「チャーリーズ・エンジェル」のキャメロン・ディアスか「アトミック・ブロンド」のシャーリーズ・セロンのような華麗なアクションを見せている。
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海沿いの小さな地方都市珠海(たまみ)市。
桜井久実(綾瀬はるか)は夫・桜井裕司(西島秀俊)と二人暮らし。のんびりした専業主婦の生活で優しい夫がいて、何不自由ない毎日。
暗がりのビルの中で、捕虜にされた仲間を取り戻そうと敵と戦う久実。そこへ「おまえは兄貴の仇だ」と大柄なロシア人ドラグノフが現われ、バトルが始まる。
久実が苦戦を強いられ絶体絶命になったとき、突然目が覚める。最近、よくこうした夢を見る久実。
ベッドの周りを見ると、テレビに、やりかけだったバーチャルゲームが映っている・・・。ゲームのやりすぎで夢を見たのか、あまりにもリアルリなので、久実はいつも不思議に思っていた。
実は、桜井久実と桜井裕司というのは、偽名だった。
久実は、伊佐山菜美(綾瀬はるか)という名前で、特殊工作員という過去を持っている。菜美の夫・伊佐山勇輝(西島秀俊)は、現役の公安警察であることを隠しながら菜美を監視していた。
やがて夫の正体が菜美にバレて、最強夫婦の派手な夫婦喧嘩が勃発したが、お互いの愛を再確認。しかし、公安の監視下で生きていく未来を菜美は受け入れることができなかった。
半年前、街を揺るがすような大事件を菜美が解決し、菜美が敵地から戻ってくると、家には自分に銃を向ける勇輝の姿があった。
そして、その後ろから突如現れたスパイ集団によって、菜美は頭を撃たれ倒れた。病院で意識をとりもどした菜美だが、それまでの記憶を失っていたのだった。
そんな時、勇輝に新しい任務が命じられた。
地方の珠海(たまみ)市で、新エネルギー源「メタンハイドレード」発掘事業がおこり、その裏でロシアと結託した国家レベルの陰謀が潜んでいる事実を、公安が突き止めたのだ。
菜美の記憶が戻る様子がないか監視しつつ、この事実を明らかにして報告するのが、勇輝の新しい任務だった。
上司からの「公安の協力者にならなければ、あの女を殺せ」という一言が、勇輝の脳裏に響く。
珠海市は新エネルギー源「メタンハイドレード」の発掘をめぐり、開発反対派と推進派の争いが激化し、推進派の現市長(檀れい)か、反対派の対抗候補による市長選挙も絡んだ争いが背景で繰り広げられる。推進派の一派はロシアに資金を流していて、ロシアのマフィアも登場する。
公安の中にロシアに情報を流していた人物がいたため、菜美は、その人物を洗い出すための囮(おとり)だったことが後でわかる。
記憶を失っていた菜美は利用されていたわけで、いつ記憶を取り戻すかを観察するために公安側のスタッフの女性(前田敦子)が、記憶障害治療とカウンセリングにあたっていた。
銃の弾を瞬時に避けるなどの特殊予知能力を持つ菜美が、あるきっかけで記憶喪失から解放される瞬間に発する言葉が印象的だった。
「戻っちゃった」
そのあとは、黒パンツの戦闘員姿の菜美が激しいバトルを繰り広げる。切れ味鋭いケリや投げ技を掛け合うという大格闘のすえ、ロシアの犯罪グループのリーダー、ドラグノフの首を絞めて菜美は勝利する。
そこへ駈けつけた勇輝たち公安。ドラグノフにとどめを刺せない菜美の代わりに、勇輝の先輩にあたる神岡(鶴見慎吾)が発砲。
驚く菜美たちだが、逆に今度は神岡が公安に取り押さえられる。実は神岡が公安の情報を敵側に漏らしていたと言うのだ。
公安の人間として生きる勇輝に菜美は言う。「私がなりたかったのは、あなたの奥様。愛しているのなら、私を撃って」。
勇輝は心を鬼にし、菜美が示す心臓の少し上、‟急所をそれた奇跡の位置”に狙いをつけて発砲。弾は見事に命中し、赤い花びらを散らして、黒い服の菜美は白波が煌めく海へと落ちて行った。
それから3カ月。
港のオープンテラスでお茶を飲む菜美。
自分を探しているような素振りのサングラスの男たちに気がつくと、菜美は不敵な笑みを浮かべ、さっそうとその場を去った。
カッコいい(笑)
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綾瀬はるかは今や女優として絶好調。アクションが吹き替えなしでできるワンダーウーマンかもしれない。高感度タレントでは常に上位で、そのためCMでの出演もトップクラス。テレビをつけると、綾瀬はるかのCM が目に飛び込んでくる。
主なCMだけでも、パナソニック、ユニクロ、日本生命、キッコーマン、NTTドコモ、アリナミン、化粧品(SK-II)などがある。
台北駅前には綾瀬はるかのパナソニックの大きな広告(ビルボード)があり、綾瀬はるかは台湾でも高い人気がある。
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