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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「蜜蜂と遠雷」(2019)を見る。

蜜蜂と遠雷」(2019)を見る。見逃していたが見たかった映画。監督は「愚行録」の石川慶監督。ピアノのコンクールに出場するピアニストたちを追った音楽ドラマ。原作は、史上初の快挙となる直木賞(第156回)、本屋大賞(2017年)の"W受賞"となった恩田陸の同名小説。

国際ピアノコンクールを舞台に、亜夜、明石、マサル、塵(じん)という世界を目指す若き4人のピアニストたちの挑戦、才能、運命、そして成長を描いた物語。

ピアノ演奏シーンの指の動きの迫力、スローモーションで雨の中を走る馬や、海辺のシーンや、真上からオーケストラを映し出すシーンなどカメラが素晴らしい

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「芳ヶ江(よしがえ)国際ピアノコンクール」は「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスをもつ若手の登竜門といわれるコンクール。その予選会に、若き4人の天才ピアニストが現れる。

かつて国内外のジュニアコンクールを制覇し、天才少女として名を馳せていた栄伝(えいでん)亜夜(あや)(松岡茉優)。しかし13歳の時、最大の理解者であった母が突然死去する。以来、長らくピアノが弾けなかった彼女が20歳となった今、ふたたびコンクールへの出場を決心した。

音大出身だが楽器店に勤務しながら、今はサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石(松坂桃李)は、自身の才能に限界を感じながらも、妻や息子をはじめ家族の応援を背に最後の挑戦としてエントリーすることに。ある深い怒りと疑念を心の奥底に抱いている。

完璧な演奏技術と感性を持ち、名門ジュリアード音楽院在籍中のマサル・C・レヴィ=アナトール(森崎ウィン)は、優勝候補と目されている。幼少期を過ごしていた日本で、ある少女の誘いでピアノ教室を訪れたのが、音楽との出会いだった。

フランスのパリで行われたオーディションに突如現れた謎の16歳の少年・風間塵(じん)(鈴鹿央士)は先頃亡くなった世界最高峰のピアニストからの「推薦状」を持っていた。その演奏を聴いた瞬間、名だたる審査員一同は圧倒される。

熱い“戦い”を経て、互いに刺激し合い、葛藤し、成長を遂げ<覚醒>していく4人―。その先に待ち受ける運命とは。

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ピアノの指の動きなどは、素人でわからないが、プロが見たらどう思うのか知りたいところ。松岡茉優が、このところ目覚ましい活躍ぶりを見せているが、この映画も代表作の1本になるだろう。演じている感がないのがいい。新人でこれがデビュー作という鈴鹿央士という若手俳優は、童顔だが将来活躍しそう。

森崎ウィンは、役中で、リハーサル演奏中に、何度もフルートが合わないと中断させるこだわりを見せたが、観客側から問題ないとされたが、結果は床に問題があったことが発覚、音の天才ぶりを見せつける。指揮者から見たら、一ピアニストが、指示を出すなど考えられないといった空気だったが、ピアノ・コンポーザーを目指すということで、ピアノの立場から、コンサートマスターのような立場を目指しているようだ。

ストーリー性は少なく、ピアノ演奏シーンが多く、コンサートを聴いているような雰囲気ではあった。松坂桃李はこの映画で抑えた演技だが、最近は「新聞記者」「孤狼の血」などで存在感を強めている。

 

主要キャスト:

■栄伝亜夜:松岡茉優

■高島明石:松坂桃李

マサル・カルロス・レヴィ・アナトール:森崎ウィン

■風間塵:鈴鹿央士

 

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