2021年の映画界の概況と興行収入(興収)10億円以上番組が発表され、アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(庵野秀明総監督)が102億8000万円を記録し、アニメ、邦画を含めて1位となった。
100億円を突破したのは「シン・エヴァ」のみで、2位は「名探偵コナン 緋色の弾丸」(永岡智佳監督)の76億5000万円、3位は細田守監督の「竜とそばかすの姫」66億円だった。
1位から3位までをアニメが独占した。「実写版はどうした?」という声も聞こえてきそう。
2021年の年間公開本数は、959本(邦画490本、洋画469本)。新型コロナウイルス感染拡大の最初の年となった2020年の1017本(邦画506本、洋画511本)から58本減となり、9年ぶりに年間公開本数が1000本を下回った。
一方、年間興収は1618億9300万円と2020年から186億円増えて同年対比113%となった。2019年との対比では62%となった。
内訳は、邦画が2020年の約1092億円から190億円増の同1283億3900万円となったが、洋画は同340億円から335億円と減った。
「邦画が回復基調にあるのに対して、洋画の厳しい現状が浮き彫りとなった。期待していた大きな洋画が、15作品が翌年に公開が延期されたり、ストレートに配信に行った。さまざまな要因があって洋画が厳しかった。興行会社にとって厳しかった」と日本映画製作者連盟(映連)は語る。
トップテンに入った洋画は「ワイスピ」(ワイルド・スピード)シリースの最新作1作のみ。「邦高洋低」の傾向が強くなっているようだ。
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