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映画「パニック・フライト」(原題: Red Eye,2005,劇場未公開)を見る。

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パニック・フライト」(原題: Red Eye,2005,劇場未公開)を見る。原題のRed Eyeは、深夜「最終便」旅客機のこと。日本ではなぜかビデオスルー

主演は「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムス。原題の“レッド・アイ”ではわかりにくいからか、タイトルだけでわかりやすい”パニック・フライト”としている。「大空港」+「サイコ」を足したような、スリリングな”ハラ・ドキ”の映画だった。

      大空港」X「サイコ」÷2

今年一番の”拾い物”の映画。2時間以上のドラマは集中するのもきつい?が、90分というコンパクトの中にサスペンスを凝縮。スピーディな展開で、とくに後半は釘付けにさせられる。映画の中での”強い女“はかっこいい(現実は別だが!うん?)。

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ホテルのベテランフロント従業員のリサ(レイチェル・マクアダムス)は、遅れて出発した深夜の飛行機に乗ったところ、空港でのチェックイン時に知り合ったリップナー(キリアン・マーフィ)と偶然にも隣同士になる。

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リサは、祖母の葬式の帰りだったが、リップナーは、やたらとリサのプライベートなことを聞いてくる。

だが、リップナーは暗殺が仕事などと自己紹介し、リサは冗談と思っていたが、実は本物の暗殺グループの一員であることが分かっていく。離陸後、リサの父親の命と引き換えに、標的の政府高官一家が泊まる予定の部屋を変更するようにリサを脅迫する。

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繰り返し対抗するリサだったがうまくいかず、ついに部下のシンシア(ジェイマ・メイズ)に変更を指示する。一家は変更された部屋に通された。

沖合では釣り船に偽装した暗殺グループが待機していた。夜が明けた着陸直後、リサはあらかじめ乗客から盗んだボールペンでリップナーののどを刺し、リップナーの携帯電話を奪って、開いたばかりの扉から空港ビルへ逃げ出す。

声の出なくなったリップナーが後を追う。ビルを出た直後、車を盗んだリサはホテルへ電話をかけ、シンシアに危険を知らせる。

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指示通りにシンシアは火災報知器を鳴らし、一家のいる部屋へ向かい、警護員に避難するよう要請する。

全員が避難した直後、釣り船から発射されたミサイルが部屋に命中した。リサは父のいる実家へ向かう。実家の前に止まっていた不審な(暗殺グループの)車の中を確認した直後、実家の玄関の前にいるグループのメンバーに気付くが、相手もリサに気付く。

リサは車でつっこみ、銃を撃ってくるメンバーをはね、玄関にぶつかって止まる。家に入ったリサは父と再会する。その後、リサは家に入ってきたリップナーと格闘。

最後に父が死んだメンバーの銃でリップナーを撃ち、リップナーは抵抗を止めた。ホテルへ行ったリサは、政府高官から礼を言われ、シンシアと二人でバーへ向かう。

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タイトルだけで見たが,予想以上の面白さだった。前半は、飛行機の中だけの密室での駆け引き、後半は、リサの父親の家でのリサとリップナーの緊迫した戦いが描かれる。

政府の高官(副長官)一家が、旅行でマイアミに宿泊するところを暗殺一味が狙う、その方法が大掛かりで手が込んでいて奇抜。

以下一部ネタバレ:

マイアミのホテルに宿泊する政府高官一家は、常に同じスイート部屋。しかし、暗殺グループは、部屋を海に面した窓際に変更させるために、ホテルのフロントの責任者の女性に、数週間前から近づき行動を把握していて、父親を人質に、部屋の変更させるという念入りさ。

政府高官の家族旅行先ホテルまで、SPが何十人も護衛に当たるというのも驚きだ。ホテルの部屋の中の厳しいチェックや、沖に浮かぶ船の内部までSPスタッフがチェックする。それらも見越して、暗殺一味は、海に沈めておいた大型の頑丈なアルミケースを引き上げて、中にあるミサイルを取り出し、ホテルに向け発射するという大掛かりな作戦は、やや荒唐無稽。

飛行機内で、リサが自身の危機と窮状をいかにCA(客室乗務員)らに知らせるのかといったサスペンス・スリラーがみどころで、全く飽きさせない展開で、最後は痛快なエンディングになりっているところがいい。

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  上司(リサ)不在中のホテル・フロント対応であたふたするシンシア。

小道具や、ホテルのフロントの新人シンシア、旅客機の11歳の子どもやCAのセリフなど細かいところに見所も多く、見て損のない映画だ。

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