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映画「ブラック・アイランド」(原題:独:Schwarze Insel、英語:Black Island、2021)を見る。復讐スリラー。

 

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ブラック・アイランド」(原題:独:Schwarze Insel、英語:Black Island、2021)を見る。舞台がドイツ北部のフリースラント諸島という世界遺産になっている場所の美しさは見所だったが、ミステリーとしての味付け(脚本)がイマイチで、かつて母を死に追いやった人物とその家族への娘の復讐劇。ドイツ版「悪魔のような女」といった印象。

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両親を亡くした青年ヨナスが暮らす、一見平穏な美しい島(ドイツ北部の海岸沿いにある風光明媚なフリースラント諸島)。そこへやってきたミステリアスな女性教師ヘレナと親しくなるヨナスが、やがて島に隠された闇に飲み込まれていくスリラー。

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冒頭で、海辺で老婦人が犬に噛まれて死亡する。車を運転中の夫婦が対向車の車に当てられて交通事故死する。

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ミステリアスな女性教師ヘレナ(アリス・ドワイヤー)は、およそ30年前に4歳の時に教師だった母親が交際していた教師に捨てられ亡くなるが、教師に殺されたと思い、自身は私生児として成長しながら教師への復讐を誓っていたことが徐々に明かされる。

教師だった男は、今は引退しているが、学校の創立記念日にスピーチをしていると、その教師と交際していてなくなった女性と瓜二つの女性が、式典にいたので動揺して、その場で倒れてしまう。

女性教師は、年老いて引退した元教師がもっとも悲しむと思われること、冒頭での元教師の妻の死、子供である夫婦の交通事故での死は、ヘレナの仕業だったことがわかる。

そして今、孫の高校生ヨナス(フィリップ・フロワッサン)にも近づいて、毒牙を向けてきたのだった。しかも、相手はニナという幼馴染の女友達がいるが、経験も浅い高校生で、ヘレナは誘惑して関係すら持ってしまうのだった。

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ヨナスのガールフレンドのニナがヘレナの行動の異常さに気づき始め、なんとヘレナはニナを図書室で殺害し、ブルーシートのようなものでぐるぐる巻きにして、縄で縛り、海岸に捨ててしまうのだった。

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ヘレナにとって憎き元教師は、言葉も話せないほど衰弱して病院でベッドの生活になっているが、ヘレナは、自分が誰かを告げる。ヘレナは、病院関係者に、患者はヨナスと自宅療養をさせるるといい、自宅に搬送する。

そうしたヘレナのやり方に不信を抱いたヨナスにヘレナが襲いかかるが、ガラスの破片で、ヨナスがヘレナの胸を一撃、ヘレナは命を落とす。

これを見ていた元教師であるヨナスの祖父は、手にある手紙を握り締めていた。ヘレナの母親から元教師への手紙で、ヘレナの母は殺されたのではなく、自殺であったことがわかる。

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女教師ヘレナを演じる女優はシガニー・ウィーバー風のドイツ女優だが、やや魅力に乏しい。ラストシーンで、フリースラント諸島地域が観光地として、壁に大きな地図が貼ってあったが、なぜかフリースラント諸島だけが、黒く塗りつぶされていた。これもヘレナの仕業だったのか。


作品名:「ブラック・アイランド」(原題:独:Schwarze Insel、英語:Black Island、2021)

監督:ミゲル・アレクサンドル
キャスト:フィリップ・フロワッサン、アリス・ドワイヤー、ハンス・ジシュラー、メルセデスミュラー、サミー・ショイリッツェル
上映時間:104分
製作国:ドイツ(2021年)

言語:ドイツ語

 

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★★