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NHKプレミアムドラマ「長閑(のどか)の庭」(第1回)

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NHKプレミアムドラマ「長閑(のどか)の庭」(第1回)を見た。全4回。
原作はアキヤマ香による漫画。講談社発行の漫画雑誌「KISS」に2014年3月号から2019年5月号まで連載された。23歳のドイツ文学を学ぶ大学院生の主人公・元子(橋本愛)が、41歳年上の大学教授・榊(田中泯)に恋をする姿を描くラブストーリー。
 
ただし田中泯の実年齢は74歳で、実際には橋本愛(23歳)とは半世紀の年の差があり、当初違和感がありすぎないかと思ったが、橋本愛もコメントしていたようだが、田中泯のにじみ出る魅力に全く気にならなかったという。
 

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(第1回)
 朝比奈元子(橋本愛)は大学院でドイツ文学を学んでいる。恋愛経験がなく、またその生真面目な性格から、学生たちの恋愛談義などに溶け込むことができない。
 
飲み会に参加しても、仲間には入れない劣等感を感じる元子に教授の榊(さかき、田中泯)があるとき「君の日本語は美しい」と言い、それがきっかけとなって元子の心は榊に対して動き始める。
 
元子は「もしかしたらこの感情は恋なのでは」と思い、自分の感情を分析しようと努める。そして元子がそのことを榊に問いかけると…。
 
■主な登場人物: 
朝比奈元子【橋本愛
大学院でドイツ文学を学ぶ。いつも黒い服に身を包んでいることから、ドイツ語で黒を意味する「シュヴァルツ」さんと呼ばれる。祖父からの教えで常にしっかり者であろうとしている。人付き合いも苦手で、同い年の子にも敬語で話してしまう。若い女性の流行言葉にも疎い。飲み会でもノリが悪く、溶け込めない。恋愛経験がなく、榊教授への思いを胸に「恋の定義」を模索しようとする。23歳。
 
榊郁夫【田中泯
大学のドイツ文学科教授。ドイツ文学の権威。第一線の翻訳家であり、元子が尊敬する人物。元子から寄せられる好意について、「それは恋ではない」と元子に言い放つが…いつも苦虫を噛み潰したような顔をしている64歳。
 
朝比奈芳子【西田尚美
元子の母。離婚の経験を経て、看護師の仕事をしながら元子を育ててきた。 
 
朝比奈元春【平泉成
元子の祖父。幼い元子にグリム童話を読み聞かせ、しっかりした人となるように教えた。
 
田中蓮【工藤阿須加
榊教授の助手。堅物だと思っていた元子の思わぬ笑顔を見て以来、気になっており、度々元子をからかっている元子の榊にたいする特別な感情を知りつつ、元子にひそかな恋心を抱いている。
 
富岡樹里【中村ゆりか
大学院生。元子の友人で、元子とは対照的に可愛い服を着る。派手でぶりっ子ギャル系。田中のことをひそかに思っている。
 
朝霧翠【斉藤由貴
榊教授の元の妻。ドイツ舞踊の研究者で、エッセイや小説も執筆する。臨時教員に就任。榊教授の講義を代行することもある。底抜けに明るくパワフル。
 
このドラマに関心を持ったのは、年の差ラブストーリーではなく、橋本愛が出演しているからでもなく、背景がドイツ文学を学ぶ学生たちであることだった(「SW」ではないが、はるか昔にドイツ文学を専攻した学生時代が蘇るのだ。)
 
ドイツ語の発音は、英語や他のヨーロッパの言語と比べて、日本人にとっては発音がしやすい。いくつかの基本を覚えれば、ほぼ字面どおりの発音でいいからだ。気合でドイツ語を話したという橋本愛に対して、ドイツ文学の臨時教師の斉藤由貴が「発音がいいじゃん」というのがおかしかった。斉藤由貴も、やや天然のところもあるようだが、一時のマスコミ・バッシングも何のその、女優こそ天職とドラマに映画に復活している。 
 
橋本愛といえば、映画「告白」「桐島、部活やめるってよ」がまず思い浮かぶが、そのほかにも「リトル・フォレスト」「PARKS パークス」「ここは退屈迎えに来て」やドラマでは、なんといっても「あまちゃん」であり、「いだてん〜東京オリムピック噺〜」などで知られる。
 
田中泯は、モダンダンサーとして活躍。俳優としては、山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」(2002年)で初出演を果たすなど遅咲き。映画では「メゾン・ド・ヒミコ」(2005)「八日目の蝉」(2011) 「外事警察 その男に騙されるな(2012) などが印象に残る。
 
▼プレミアムドラマ『長閑の庭』▼
BSプレミアム:2019年6月2日(日)スタート 毎週日曜よる10時・連続4回
BS4K:2019年5月29日(水)スタート 毎週水曜よる8時40分・連続4回
原作:アキヤマ香『長閑の庭』
脚本:荒井修子、大林利江子
出演:橋本愛 工藤阿須加 中村ゆりか 西田尚美 平泉成 斉藤由貴 田中泯 ほか
公式HP:https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/30000/319534.html
 
あまり期待はしていなかったドラマだが、なかなか興味津々なドラマとなっている。