「マーズ・アタック!」(原題:Mars Attacks!、1996)を見る。ティム・バートン監督によるSFコメディで、火星人来襲に大わらわする地球人たちをコミカルに描く。
出演者は、ジャック・ニコルソン、ピアース・ブロスナン、グレン・クローズ、ロッド・スタイガー、アネット・ベ二ング、ナタリー・ポートマン、マイケル・J・フォックス、歌手のトム・ジョーンズなど豪華。
内容はB級のおバカコメディで、アメリカでは、公開当時ティム・バートン史上最悪と酷評されたという(わかる、わかる。笑)。ただ、一部でカルト的人気もあるという。監督のバートンが熱烈なゴジラファンだったことから、まさかのゴジラの登場。映画「ゴジラvsビオランテ」の1シーンの流用。
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ハッブル宇宙望遠鏡が、円盤の大編隊を確認。慌てたデイル大統領(ジャック・ニコルソン)は、スタッフを召集。友好的だと判明すると、歓迎ムード一色になり、ネバダ州の砂漠でついに火星人と対面することになる。
世紀の瞬間をテレビ中継で見守る人々。火星人は、コミュニケーションが取れずに、平和の象徴の鳩が飛びはなたれると、レーザー兵器で鳩を撃ち落とし、人々を虐殺し始めるのだった。
ラスベガスでは、トム・ジョーンズのコンサート会場に現われ、あらゆるものを破壊し「北北西に進路を取れ」にも登場するラシュモア山に刻まれた大統領の顔を火星人に変更したり、元レスリング・チャンピョンと格闘したり、ハチャメチャを繰り返す。
結局、レコードにかかる音楽が火星人の弱みだったようで、音楽がかかると、火星人が力を無くして、自滅する。
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オールスターキャストで、湯水のように俳優を使っているが、あまり生かされているとは言えない。犬の首が人間にすり替わったり、ナンセンスなシーンも多い。
「奇才ティム・バートンが贈る、笑い連続の地球侵略映画」ということだが、ティム・バートンの作品も当たりはずれがあるようだ。「バットマン」シリーズや「ビッグ・アイズ」「シザー・ハンズ」などは好みの作品だが。