「アンタッチャブル」（1987）を初めて見たのは、その年の9月に起こったブラック・マンデー（株価大暴落）が激震のニューヨークの映画館だった。アルフレッド・ヒッチコック監督の後継者といわれたブライアン・デ・パルマ監督作品ということで期待していた。
オープニングから、タイトルの文字が立体的に大写しに出て、文字に影が映り、あの低音の音楽。ワクワクして引き込まれた。その後、ビデオレンタル、テレビなどで見ている。
あれから30年以上が経つが、無名ブログで、ショーン・コネリー追悼のお気に入り映画ランキングで圧倒的な1位を記録した…などという記事を書くとは思わなかった（笑）。
手元にDVDはあるが、まだ見ていない。ギドラさんは、DVD、ブルーレイで「アンタッチャブル」を所有しているというが「４K版」が出たら買うという。恐れ入ります（笑）。
この映画の主演は、さっそうと登場したエリオット・ネスを演じた若きケヴィン・コスナーだった（当時32歳）。無名俳優のコスナーをスターにした作品でもあった。
コスナーは、確かにかっこよかったが、わき役陣が上回るくらいよかった。髪の毛を剃ってオールバックにして貫録を見せたアル・カポネ役のロバート・デ・ニーロ！
エリオット・ネスを助ける相棒の一人、ジョージ・ストーンを演じたアンディ・ガルシアも味わいがあった。
そしてなんといっても存在感を見せたのがこの人、老警官ジム・マローンを演じた「姓はコネリー、名はショーン」こと”サー”（のちの称号）ショーン・コネリーだ。
コネリーはこの映画で、第60回アカデミー賞助演男優賞、第45回ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した。また、日本でも第30回ブルーリボン賞外国作品賞を受賞。
コネリーのこの映画での名セリフはいくつかあるが・・・。個人的には、ネスに告げる「大事なことは毎日生きて家に帰ることだ」（笑）。
