「アウト・オブ・サイト」(原題:Out of Sight、1998)を見た。ジョージ・クルーニー主演。連邦保安官を演じたジェニファー・ロペスがトップスターの仲間入りをした作品。全米映画批評家協会賞で作品賞を受賞。
共演はドン・チードル、キャサリン・キーナー、ナンシー・アレンなど。マイケル・キートンとサミュエル・L・ジャクソンがカメオ出演している。
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銃を持たずに銀行を襲うプロの銀行強盗ジャック・フォーリー(ジョージ・クルーニー)。ジャックは、銀行のテラーにいくと、窓口係に、50ドル札、20ドル札などの束を封筒に入れて渡すように物静かに言う。
別の離れたカウンターにいる男が見張っていると思わせ、封筒を受け取ると準備していた車に乗りこむ。
しかし、逃走中、車が故障してしまい、運悪くフロリダの刑務所に収監される。服役中のジャックは相棒のバディ(ヴィング・レイムス)と脱獄計画を企て脱獄するが、脱獄中に連邦保安官のカレン・シスコ(ジェニファー・ロペス)に見つかってしまう。
ジャックはカレンにショットガンを向けられるが、背後からバディがカレンに忍び寄りその存在に気付いたカレンが背後に気を取られる。
ジャックはその一瞬の隙にカレンを取り押さえ、ショットガンを取り上げる。バディはカレンを強引に担ぎ上げ、咄嗟にカレンがショットガンを取り出すのに開けっ放しにしたままのカレンの車のトランクに入れる。
ジャックもカレンが抵抗できないように自身もトランクに身を投じる。
バディはカレンの車でジャックとカレンをトランクに入れたまま逃走するはめになってしまう。逃走中トランクで二人きりになったジャックとカレンは、やがてお互いを意識し始める。
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車のトランクという密室の中に入ったカレンとジャックが映画の話題で盛り上がるところが映画ファンには面白い。真っ暗な密室の空間だが、「ボニーとクライド(俺たちに明日はない)」のフェイ・ダナウエイつながりで「コンドル」の話に移り、ロバート・レッドフォードが相手役だ、など。
それはともかく、ジェニファー・ロペスがその美貌でカッコいい。「グロリア」のジーナ・ローランズのような、タフぶりを見せる。ジェニファー・ロペスを見る映画と割り切れば、価値ありの映画か。