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映画「アイリッシュマン」がすごいらしい。批評家が満点の評価(ロッテン・トマト)。

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映画「アイリッシュマン」がすごいらしい。巨匠マーティン・スコセッシ監督の最新作、Netflixオリジナル映画「アイリッシュマン」が批評家やジャーナリストからの絶賛が寄せられているという。9月30日現在、大手レビューサイトRotten Tomatoesでは批評家スコア100%フレッシュを獲得。

Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)では全米の様々な作家協会・映画評論家団体が承認した執筆者による各映画のレビューが掲載され、スタッフが作品ごとに肯定・否定のそれぞれのレビューを集計し、賛否の平均値は点数として掲出される。

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名称の“ロッテン・トマト”は「腐ったトマト」の意。「拙い演技に怒った観客が腐ったトマトなどの野菜類を舞台へ投げつける」という、映画や小説で頻出するクリシェ(フランス語cliché:よく聞くありがちな決まり文句や表現)を由来に名付けられた。 

おっとと、脱線。

映画は、2019年11月27日(水)に全世界同時配信となる。上映時間は209分(約3時間半。長い!)という超大作のようだ。試写会が行われ、SNSでも「傑作」との声や、ロバート・デ・ニーロをはじめとする出演者への賛辞が溢れているというのだが・・・。

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舞台は第二次世界大戦後から1970年代にかけてのアメリカ。全米トラック運転組合チームスターを牛耳り裏社会との親密な関係で知られたジミー・ホッファと彼の下で数々の犯罪に手を染めたフランク・”アイリッシュマン”・シーランを描く、実話をもとにした作品。

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ジミー・ホッファ(1913~1975)はアメリカの現代史では有名な人物。第二次大戦前、トラック運転手の労働組合を組織して高い交渉力で頭角を現し、一介のトラック運転手から全米随一の労働組合の指導者となった。裏社会との親密な関係で知られ、殺人や汚職など数々の犯罪の背後に彼の存在があった。

後にケネディ政権下でロバート・ケネディ司法長官らに厳しく批判されて逮捕され、ニクソン政権下で司法取引の後、組合の委員長職から退くことで釈放される。1975年、行方不明となり、後に死亡扱いとなった。

彼の下で数々の汚れ仕事をこなしたのが労働組合の幹部であり同時にマフィアの構成員でもあったフランク・シーランで、死の直前、彼はある”衝撃の告白”をしている。

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これらの実話を踏まえて2004年に発表されたノンフィクション作品 ”I Heard You Paint Houses”(チャールズ・ブラント著)を元に映画化したのが今回の「アイリッシュマン」。Netflix1億2千500万ドルもの巨額の製作費を投じた。作品は晩年のフランク・シーランが過去を振り返ることという展開のようだ。

ジミー・ホッファを映画化した作品としては、ホッファの若き日をモデルにした人物をシルヴェスター・スタローンが演じた「フィスト」(1978年)、ジャック・ニコルソンがホッファを演じた「ホッファ」(1992年)などがある。いずれも見逃しているので、この機会に見直すのもいいかも知れない。

 

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