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映画「恋ひとすじに」(1958)アラン・ドロン、ロミー・シュナイダー共演。

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恋ひとすじに」(原題: Chiristine, 1958)を見た。アラン・ドロンの映画出演3作品目の作品。西ドイツ(当時)の新人スターだったロミーシュナイダーと共演。

ドロンは、この映画のあと、翌1959年の「お嬢さん、お手やわらかに」「学生たちの道」の後、1960年の「太陽がいっぱい」で不動の人気を得ることになる。
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1906年オーストリアの都ウィーン。
若い竜騎兵の将校たちがワルツに浮かれて手軽な情事を楽しんでいた。
若い少尉フリッツ・ロープハイマー(アラン・ドロン)の相手はエッガースドルフ男爵夫人ナナミシュリーヌ・プレール)。もう一年ごしの仲だったが、若い彼にとってレナはすでに重荷になっていた
 
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友人のテオ・カイザー中尉(ジャン・クロード・ブリアリ)にさそわれて出かけた酒場で、フリッツはクリスチーヌ(ロミー・シュナィダー)に会った。クリスチーヌは歌手を志す美しい娘。その夜、二人の心には、はやくも恋が芽生えた。フリッツはレナとの関係を清算しようとした。
 
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 フリッツに心を残しながらレナは夫とともに旅行にでた。
レナの留守はフリッツとクリスチーヌの間をより親しくさせた。
しかし、旅から帰ったレナの姿を見たクリスチーヌは苦しんだ。
 
ある日、レナがフリッツの家から出るところを男爵の弁護士ヴィンマーに見られてた。オペラの夜、フリッツはレナとの別れを決意して劇場を出た。
 
棧敷のエッガースドルフ男爵は直感した。
フリッツは邸にいる妻のレナを訪ねたに違いない。邸につくと、入れ違いに若い士官が出て行った。嫉妬に狂った男爵の前で、レナは平静をよそおった。もう別れたのだ、愛の手紙も焼いた、不貞の証拠は何もないはずだった。
 
ところが、男爵は引き出しの中から、一つの鍵をみつけた。それはフリッツの部屋の鍵だった。邸を出たフリッツの胸は幸福にふくらんでいた。
 
しかし祝宴の最中、エッガースドルフ男爵が訪れた。
二人の男は決闘場にあいまみえねばならなかった。男爵はピストルの名手であり、決闘は交互に銃を撃つ決まりがあり、先に射つのは男爵だ。
 
フリッツは何も知らないクリスチーヌにそれとなく別れをつげた。
クリスチーヌはオペラ座歌手として採用された喜びで一杯だった。
決闘の当日、銃声の音は一回だけで、二発目の銃声はきこえなかった。
 
訪ねてきたテオらの表情からすべてを悟り、クリスチーヌは悲しんだ。
連隊の行進を見ようとバルコニーに出たクリスチーヌ一瞬身をひるがえして消えた。行進の華やかな隊列の後にクリスチーヌは目を開き倒れていた。
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ドロン、ロミーという 美男美女の共演で、どちらも初々しい。
ドロンは、後の陰影のある表情はなく、明るい、まさに水の滴る二枚目だった。
クリスチーヌを演じるロミーとはこの共演を機に婚約、結婚したがのちに破局
 
太陽がいっぱい」でドロンが主演になった時に、友情出演でロミーがワンカット出演しているが、まさか「太陽がいっぱい」が爆発的な人気になるとは想像もしなかったに違いない。二人は「太陽が知っている」(1969)で再共演を果たしている。
 
恋ひとすじに」は、悲恋ものだがドロンとロミーの若き日の記念碑的な作品になったようだ。アラン・ドロンの映画出演作品は約70本あるが、50本は見ているはず。完全制覇はなるか?(笑)。