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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「黒水仙」(1947) デボラー・カーの2作目で、出世作。</span>



水仙」(原題:Black Narcissus1947、日本公開1951年3月1日)を見た。
名女優デボラ・カー出世作となった映画で、この映画によりデボラ・カーはハリウッドに招かれ、数多くの名作に出演することになった。
 
映画は「赤い靴」「天国への階段」と同じくマイケル・パウエルエメリック・プレスバーガー2人が執筆、監督、製作したテクニカラー映画これはクレジットでは「COLOR BY TECHNICOLORと表示され三色法技術。

特別なカメラを使用し被写体をプリズムで分解し、赤青緑それぞれのフィルターを通した画像を別々に3本のモノクロフィルムへ同時に記録するというもの。
 

それはともかく、この映画で「
老兵は死なず」(1943)のデボラ・カーが映画出演作2作目にして、大いに注目されることになった。

この映画がきっかけとなって、ハリウッドに招かれ「キング・ソロモン」(1950)「クォ・ヴァデス」(1951)「ジュリアス・シーザー」(1953)「地上より永遠に」(1953)「王様と私」(1956)など次々に話題作に出演しトップ女優の地位を確立した。
 
・・・
カルカッタにあるカトリックの女子修道院に暮らす尼僧クローダー(デボラ・カーは、修道院長に呼び出され、ある新しい女子修道院への赴任を命じられる。そこはヒマラヤ山麓に近い高地にある寂しい村で、エベレスト並みの高地で、僻地のモプという宮殿とは名ばかりの寒村。

クローダーはそこの院長になる予定。高位にいる尼僧の中には年齢が若すぎると反対する人間もいたが、彼女の勤勉さを買われての抜擢人事だった。

早速、クローダーは、の重さを覚悟してひきうけ、4人の尼僧を選んだ。年長のフィリッパ(フローラ・ロブスン)、プライオニー(ジュディス・ファース)、ハニ(ジェニー・レアード)、健康をそこねているルース(キャスリン・バイロンだ。

領主トゥダ・ライはこの宮殿を利用して尼僧院を開いて、英国人の尼たちを招き現地の子どもを教育してもらおうと考えていた。
  
5人は新しい希望にもえて任地へ到着した。だがこの地方唯一の同国人ディーン(デイヴィッド・ファラー)は頭から彼女たちの仕事を嘲笑しているようだった。尼僧院の仕事は一応は順調に進んだが、クローダーには尼僧たちの心が信仰から次第に離れていくように思われた。
 
フィリッパはこの仕事にたえられないといって転任を申しでた。
クローダーの心は弱りディーンに対して頼りたい気持が強まった。クローダーの悩みはそれだけではなかった。
 

ルースは信仰をすてようとしているらしかった。しかしもディーンへの執着に悩むルースはクローダーを恋仇として激しく憎んでいた。ある夜、僧院をぬけだしたルースは谷間の村のディーンを訪れ、心の思いをうちあけた。

だがディーンは冷たく彼女を追い返した。ルースはディーンが恋を受けいれないのはクローダーのせいと信じ、鐘を鳴らすクローダーをつきとばした。
 
だがクローダーは縄にぶらさがり、足をすべらしたルースは谷間へおちた。
悲劇の朝から数日がすぎた。彼女たちの仕事は失敗におわり、尼僧たちはカルカッタへ出発した。しかしこの敗北から、クローダーの心に一層強い信仰が生まれようとしていた(MovieWalker)
 

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宮殿にいたディーンという男を巡って、尼僧の嫉妬などが描かれるが、シスター・ルース(キャスリン・バイロンの、精神を病んでいるのか、意味もなく不気味な笑いを見せたり、嫉妬に狂って鋭い目つきをするシーンが強烈だった(写真)。
 

水仙というのは香水の香りのこと。
 
映像の色彩、風景の描写などが見所だが、大きな顔のクローズアップや、強烈な目のアップなども随所にあり独特な雰囲気があった。デボラー・カーの尼僧の雰囲気は、オードリー・ヘプバーンの「尼僧物語」にも似たものがある。デボラ・カーの気品のある美貌も目立った。
 
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