「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」(原題:The Mummy、2017)を見た。
MOVIXさいたま(初回8:50~)にて。この映画は、1932年の「ミイラの再生」のリメイク(リブート)作品。「ミイラの再生」は「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」の元ネタとしても知られる。
アクション・アドベンチャーという点では「インディ・ジョーンズ」シリーズを彷彿とさせるが、一方でミイラとゾンビの大群や「ウィラード」も顔負けの大量のネズミが登場したり、ゾンビ&グロ映画の要素も強い。
ユニバーサルのモンスター映画を今後、現代に蘇えらせようという「ダーク・ユニバース」プロジェクトの第一弾作品に位置づけられる。来年には「フランケンシュタインの花嫁」さらにその後「透明人間」のリメイクが公開される。
タイトルの”ザ・マミー”というのはミイラのことで、5000年前に女王になるため王とその息子を殺害し、生きたままミイラにされてしまう極刑を受け、棺に封じられたアマネットのこと。怒りを宿したまま現世に復活したアマネットは、この世に闇をもたらそうとする。
トム・クルーズは今月55歳になったが、映画では、全力で走り、水中に潜り、激しいアクションを演じているのには驚き。
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一族を殺したアマネットは、自分の恋人にその罪を着せようとしたが、神官たちに真相を見破られてしまった。神官たちはアマネットを永久に生き埋めにする刑に処したのだった。
考古学者のジェニー・ハルジー(アナベル・ウォーリス)が調査したところ、その墓は監獄として設計されていることが判明した。グリーンウェイ大佐(コートニー・B・ヴァンス)はアマネットの棺をイギリスへ持ち帰る決断を下した。
棺を空輸する飛行機の中、墓で砂漠のクモにかまれたことが原因で、ヴェイルがアマネットの邪悪な力に憑依(ひょうい:霊などが乗りうつること)されてしまった。
棺を開けようとしたヴェイルを何とか撃ち殺したニックだったが、グリーンウェイ大佐が銃撃戦で死んでしまった。その直後、飛行機はカラスの群れに襲撃され墜落してしまう。
事前にパラシュートで脱出していたジェニー以外の全員が死んでしまった。
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”ジキルとハイド”という二重人格者がいるが、この映画にはジキル博士が登場する。ジキル博士は、謎の秘密組織のリーダーで、薬によって凶悪な人格ハイドが目覚めないようにしている。このジキル博士を演じているのがラッセル・クロウで、普段は温厚な紳士だが、突然豹変するなど、重厚な存在感を見せる。
ミイラ・アマネットに扮するのは、ソフィア・ブテラで、エキゾチックで妖艶な美貌を持つが、強大な力と復讐心を秘めている。ソフィア・ブテラは「キングスマン」(2015)「スター・トレック BEYOND」(2016)などに出演している。
ニック(トム・クルーズ)と行動を共にする美人考古学者ジェニーを演じているのは、アナベル・ウォーリス。アナベルは、新作「キング・アーサー」(2017)に出演しているほか、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011)「アナベル 死霊館の人形」(2014)などに出演。整った美人で、ヒロインとして印象に残る。
謎の組織なども登場していることから、続編も登場する可能性がありそうだ。全体的にゾンビ・ホラー・アクション映画であることは否定できず、莫大な製作費をかけるだけのことがあるのかやや疑問。
トム・クルーズは、身体を鍛えぬいていて、170センチと俳優では小柄だが、まだまだアクションは行けそうだ。来年には「Mission: Impossible 6」(2018)の公開を控えている。「Mi」シリーズは見るが「ザ・マミー」は第1作だけで十分。
■主な出演者:
・ニック・モートン:トム・クルーズ
・アマネット王女(ミイラ・アマネット):ソフィア・ブテラ
・ジェニー・ハルジー(考古学者):アナベル・ウォーリス
・クリス・ヴェイル:ジェイク・ジョンソン
・グリーンウェイ大佐:コートニー・B・ヴァンス
・ドクター・ヘンリー(ジキル博士):ラッセル・クロウ
・マリク:マーワン・ケンザリ
・セト神:ハビエル・ボテット
・メネプトレ大王(王女の父):セルヴァ・ローゼリンガム
・ニック・モートン:トム・クルーズ
・アマネット王女(ミイラ・アマネット):ソフィア・ブテラ
・ジェニー・ハルジー(考古学者):アナベル・ウォーリス
・クリス・ヴェイル:ジェイク・ジョンソン
・グリーンウェイ大佐:コートニー・B・ヴァンス
・ドクター・ヘンリー(ジキル博士):ラッセル・クロウ
・マリク:マーワン・ケンザリ
・セト神:ハビエル・ボテット
・メネプトレ大王(王女の父):セルヴァ・ローゼリンガム
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