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<span itemprop="headline">映画「ローン・レンジャー」(2013) ジョニー・デップ主演。</span>



ジョニー・デップ主演「ローン・レンジャー」(原題:The Lone Ranger, 2013)を見た。
3年ほど前に「ローン・レンジャー」のDVDがレンタル店に並んでいて、ジョニデ版かと思って借りたら1981年版で、知らない俳優ばかりで落胆したことがあった(笑)。



ジョニー・デップ主演の「ローン・レンジャー」はアメリカ公開時、まったくヒットせず、
3億ドルの製作費の半分程度しか回収できなかったようだ。日本でもヒットせず「パイレーツ・オブ・カリビアン」チームの製作陣も期待外れだったことだろう。

ローン・レンジャー」は、1933年にラジオドラマで放送され、アメリカン・コミックス(アメコミ)化、テレビドラマ化(1949年-1958年、全221話)、4度の映画化(1956年・1958年・1981年・2013年)された。

日本ではテレビドラマ版がフジテレビ系列1959年~1963年まで放送された。黒い仮面をつけた主人公が白馬にまたがった姿が、アメリカ版鞍馬天狗として親しまれた。

10年前(2007年4月)の記事:TV版「ローン・レンジャー」  

主人公ローン・レンジャーが愛馬シルバーを発進させる時の掛け声「ハイヨー、シルバー!(Hi-yo Silver)」やトントが主人公を呼ぶ言葉の「キモサベ」など流行語となったキモサべの意味は所説あるが「頼りになる相棒」といった意味で使われている。主題曲に使われたウィリアム・テル序曲が何といっても耳になじんでいる。

・・・
ジョニー・デップの映画版は、意外にもデップは、インディアン・コマンチ族のトント役で、”ローン・レンジャー”と呼ばれることになるジョン・リード役はアーミー・ハマー(「コード・ネームU.N.C.L.E」のイリア・クリアキン役)が演じている。



物語は、1933年にサンフランシスコで開かれていた見世物「ワイルド・ウエスト展」の会場で、マスクをつけてローン・レンジャーのふん装をした少年がSAVAGE(野蛮人)と書かれた顔がしわくちゃで年老いたインディアン・トントの人物像の前を通りかかった時に、インディアンの目が動き、インディアンが少年に昔話を回想形式で話すところから始まる。

時代は1869年のテキサスの場面となる。この時トントが20代後半とすると、1933年には、90歳くらいになっている計算。

8人のレンジャーが悪徳グループの罠にはまり7人が殺されてしまう。
ただ一人レンジャーの中心人物だったダン・リードの弟の検事ジョン・リードだけが、コマンチ族のトントに救われる。

殺された兄の布切れの一部に銃弾の2個の穴があり、これをマスクにして、ジョンは正義のさばきをと立ち上がる。トントは悪霊ハンターだった。ジョンを正義の救世主と見た。トントは「正義こそ私が求めているもの」と以降、凸凹コンビを組んで悪漢たちに立ち向かうといった展開となる。



ジョンはどことなく気弱なところがあり、トントからは「キモサベ」(字幕は”劣った弟”)と呼ばれる。そして、白馬が現われ、この白馬はビールを飲んだりして、トントは”酔いどれ馬”と呼ぶが、ジョン・リードがこの馬に乗り、”ローン・レンジャー”として、亡くなった兄の仇をうち悪に対して正義の法の裁きを受けさせようと「スピリット・ウォーカー(死後の世界から生きのびてきた人物)」として立ち上がる。



映画は2時間30分と長く、前半は単調。最後の20分ほどは鉄道によるアクション・シーンが続き見ごたえがある。そして、あのウィリアム・テル序曲の音楽がかかると、あの往年のテレビ・ドラマを彷彿とさせるわくわく感が蘇る。

夫ダン・リードを失い未亡人となったレベッカルース・ウィルソン)に好意を抱きつつも、レベッカ1人息子のダニーを残してローン・レンジャーことジョン・リードが去っていくシーンは「シェーン」のラストシーンそのもの。



レッドという謎の女を演じるのは「アリス・イン・ワンダーランド」でもデップと共演したヘレナ・ボナム=カーターで、義足に回転銃を隠し持っていて、いざというときに銃弾をお見舞いする。



テキサスの広大な砂漠のような場所をローン・レンジャーとトントが馬で疾駆するシーンは迫力がある。ジョニー・デップのインディアン役は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のスパロウにも似て、終始ユーモアとコミカルな演技を見せている。



列車にまつわるシーン(車両の上を馬が走る、列車の脱線ほか)は迫力があった。

予告編はこちら↓
 予告編
  
時系列が複雑で、余分なエピソードもある。
もっとすっきりとコンパクトに2時間以内にまとめれば面白かったかもしれない。

★★(☆☆☆から格下げ)


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