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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「ステート・フェア」(1945)</span>



ミュージカル映画ステート・フェア(原題:STATE FAIR、1945)を見た。
オクラホマ!」「ジョニイはメリーを愛する」等の音楽作者チームとして名高いオスカー・ハマースタイン2世リチャード・ロジャースが作詞作曲したミュージカル映画。ミュージカルはMGM だけじゃない、といいたげ?な20世紀フォックスミュージカル映画
 
かつて映画化されたことのあるフィリップ・ストロングの小説を「アメリカ交響楽」のソニァ・レヴィンとポール・グリーンが改作し、作詞者ハマーンが脚本を書き、「センチメンタル・ジャーニー」のウォルター・ラングが監督
 
「ブルックリン横町」のレオン・シャムロイが撮影したテクニカラー色彩の1945年作品。主演は「我等の生涯の最良の年」「影なき殺人」のダナ・アンドリュースのほかは新人が多かったようだ。

新人歌手スターのジーン・クレイン、新進の歌手スターのディック・ヘイムスさらに新進ヴィヴァアン・ブレーンなど。ほかに「美人劇場」のチャールズ・ウイニンジャー、「町の人気者」のフェイ・ベインタードナルド・ミークフランク・マクヒューパーシー・キルフラィド等が助演。音楽は「剃刀の刃」のアルフレッド・ニューマンチャールズ・ヘンダーソンである。
 


舞台はアメリカ中西部のある田舎フレイク夫妻息子も娘も大きくなったし、主人エイベルは年一回の州主催共進会」(ステート・フェア養豚一等賞を、妻のメリッサ漬け物一等を取るのが望みである。


 
デーヴ・フイラーはエイベルをからかって、一等は取れない、たとえ取れても不幸なことが一家に起こるに相違ないケチをつけ、かけをする。
 
エイベル自慢の豚にブルー・ボーイ命名し、メリッサは腕によりをかけて漬け物作りだ。娘マジージーン・クレーン共進会記事をとりに町から来た新聞記者パット・ギルバードダナ・アンドリュース好きになる


 
パットは皮肉屋都会ずれがしていて、純情とはいえない青年だが、彼女は彼が心の奥底善良だと直感したのだ。パット都会若い女見られない純情な美を彼女に見というわけである。
 

歌が得意の
息子ウェインは町から来た歌い手のエミリー・エドワーズヴィヴィアン・ブレインが好きになり、2人合唱するのに夢中共進会ではブルー・ボーイ一等栄冠いただきメリッサ漬け物優等賞だった。
 
ところがパット消えていなくなり、エミリー一時結婚していということが分かって、マジーウェイン失望落胆、どうやら賭デーヴの勝ちになりそうな形勢となる。
 
エイベルメリッサも賭けはそっちのけ子供たちの不幸が心痛だ。
しかしパットシカゴ新聞社から電報呼ばれて急行していたので、引き返し来てジー結婚申し込むし、ウェイン純真エリナーという乙女連れて、レイク家へ帰ってくるというおめでた続きで、エイベルメリッサも大ニコニコとなったのである
 
・・・
物語の起伏に乏しく、大きな事件もなく、ハッピーエンドの、ややお気楽映画だった。ただ、マージーを演じたジーン・クレーンという女優は、その美貌で印象に残る。この映画は戦時中の1945年に製作された映画で、アメリカの田舎でも豊かさを垣間見ることができる。歌の中に、”エアコン付きで家は合理的”と言った歌詞があった。


また、ハンバーガー(「ビッグマック」のような)も登場(日本には1971年にマックが上陸)。アメリカでは、各州ごとに、年に一度のお祭り(=ステート・フェア)という催しがあって、品評会などを行っていたようだ。ジェット・コースターなどのシーンは今見ても古さを感じさせない。豚の鳴き声が、音楽にかぶさって低音のバスのようだった(笑)。

■「ステート・フェア」とは。
ステート・フェア」(State Fair)は19世紀に、家畜の品評会や農産品の展示会を通じて、州の農業を促進するために始まった。やがて20世紀に全米的な工業化が、そして21世紀に入ってサービス経済化が進むと、ステート・フェアは各種の遊具を設置したり、工業製品を展示したり、自動車のレースを行ったり、コンサートなどの娯楽的な催し物を行ったりと多様化してきた。

全米で初のステート・フェアは、1818年に始まった、メイン州中部の町スカウヒーガーで開かれるスカウヒーガン・ステート・フェアである。古くに始まったステート・フェアの1つに、1849年に始まった、デトロイトで開かれていた(旧)ミシガン・ステート・フェアがあったが、2009年に州政府の予算削減により、その160年の歴史に幕を閉じた。
 
ステート・フェア(原題:STATE FAIR
1945年/アメリカ/20世紀FOX/日本公開1948年/100分)

【監督】ウォルター・ラング
【製作】ウィリアム・パールバーグ
【脚本】オスカー・ハマースタイン二世(原作:フィリップ・ストング)
【作詞】オスカー・ハマースタイン二世
【作曲】リチャード・ロジャーズ
【出演】ジーン・クレインダナ・アンドリュース、ディック・ヘイムズ、ヴィヴィアン・ブレイン、チャールズ・ウィニンガー、フェイ・ベインター、ドナルド・ミーク、フランク・マクヒュー、パーシー・キルブライドほか.

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