「陸王」は、足袋専業会社100年の老舗の「こはぜ屋」がかつて先代社長の時代に地下足袋に命名した名前。先代の息子の現社長・宮沢が、新規事業として「陸王」の名前でランニングシューズの開発に挑むことになった。
この老舗会社、従業員20数人の小所帯で、従業員の平均年齢は57歳で、最高齢はなんと75歳。使っているミシンも古いが社員も古い。そんな会社に融資をしてきた銀行の若い担当者は「足袋は、動物でいえば絶滅危惧種みたいなところあるじゃないですか。このままだと、うちからの融資もできなくなるかもしれません。」
一方で、宮沢社長は、バブル時代、余計なことに手を出して潰れていった同業他社も多く、「地道に足袋を作っていたほうが安全だ」という考えにとらわれていたこともあったが、さすがに10年後、15年後の会社の姿が描けなくなっており、銀行の担当者が”なにか強み”を生かして新規事業に取り組んだほうがいいというアドバイスを受け止めることにしたのだ。社に帰り、大番頭の経理担当に「うちの強みはあるか?」と聞くと、「うちは足袋屋でしょ。強みと言ったら”しぶとい”ことくらいですわ」。
足袋とセットになっている和装品そのものが青色吐息の状況となっており、結婚式や成人式の和装品もレンタルが主流という時代なのだ。
社内にプロジェクトチームを立ち上げ、開発に着手する宮沢。しかし、その前には様々な障壁が立ちはだかる。資金難、素材探し、困難を極めるソール(靴底)開発、大手シューズメーカーの妨害――。
チームワーク、ものづくりへの情熱、そして仲間との熱い結びつきで難局に立ち向かっていく零細企業・こはぜ屋。はたして、彼らに未来はあるのか・・・?
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10分の1の60頁を読んだところだが、とにかく読破して見たい。
PV
主人公・宮沢の息子は大学工学部出身。
就職が決まるまで、父親のこはぜ屋で腰掛け仕事をしているが、就活に50社以上の会社と面談。ことごとく不採用。面接会社の中には、さいたま市内の中堅電機ケーカーや、東証一部上場のS社などが登場、モデルと思われる会社探しも面白そうだ。行田市の「こはぜ屋」のモデルとなった会社も訪問してみたくなった。”聖地巡礼?”。
今回は「読んでから見るか」となった。
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