「ラッシュ/プライドと友情」(原題:Rush, 米英合作、2013)は気になっていた映画の1本だったが、ようやく見ることができた。タイトル通りの実在した二人の男のプライドと友情の話で、見応えがあった。日本公開は2014年2月7日。
監督は2001年に「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞したロン・ハワード。ハワード監督は、「ダ・ヴィンチ・コード」も大ヒットさせた。最新作「白鯨との闘い」(2015)が今月16日から公開されている。
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今から40年前の1976年、F1の黄金時代。
人々を夢中にさせたのは、レース運びも人生も頭脳派のニキ・ラウダと、ドライビングテクニックも私生活も情熱型のジェームス・ハント、二人の天才レーサー。何かと衝突を繰り返してきた二人だったが、今シーズンは、ラウダの圧倒的なリードで幕を開けた。
ジリジリと迫るハントを制し、ラウダのチャンピオンが確実視されたその時、全てが変わった。“墓場”と呼ばれる世界一危険なサーキット、ドイツのニュルブルクリンクでラウダの車がクラッシュ、400度の炎に包まれたのだ。
ラウダは命を取り留めるのがやっとで、再起は絶望のはずだった。ところが僅か42日後、ラウダは復帰する。追い上げてきたハントとの差はたった3ポイント、最終決戦の地は豪雨に霞むファイナルGPは、富士スピードウェイ。ライバルを超えたつながりを胸に、アクセルを踏む二人。果たして、追いかけ続けた光は、どちらの手に・・・?
(Wiki)。
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パーティ男と言われるような酒と女好きなプレイボーイのジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)とオーストリア出身の慎重で生真面目なタイプのニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)というふたりの対照的な人物だが、F1レースのチャンピョンをめぐって火花を散らしながらも、唯一のライバルとして、戦いながらも友情を築いていくところがいい。
ハントの周りにいたスージーという女が、リチャード・バートンとの熱愛で、バートンがエリザベス・テイラーと破局したとか、友人がクルト・ユルゲンス(ドイツ俳優)だとかいった会話が登場し、そんなことがあったのかとその時代背景を感じさせる。
ニキは、レースの危険度は20%までが許容範囲で、それよりも1%でも超えるようなら中止すべきだという考えの持ち主。大雨の中、危険だとしてニキが中止を提案したが、周りは受け入れずに、結局ニキは、顔面に火傷をおう大怪我をしてしまう。
顔面を火傷したニキに記者が容赦のない質問(奥さんはどう思っているか)をしたので、ハントは、その記者の顔を殴り、傷を負わせ、奥さんに聞いてみろとニキへの仕打ちの仕返しをするのだった。
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カーレースの映画は「グランプリ」やスティーブ・マックィーンの「栄光のル・マン」等があったが、人間ドラマと重厚さという点では、「ラッシュ」に軍配があがるかも知れない。
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