レオナルド・ダ・ヴィンチが手がけた歴史的な絵画“モナ・リザ”を巡る巨大な陰謀に天才鑑定士の凜田莉子(綾瀬はるか)が立ち向かう。凜田は、独学によるオリジナルの勉強法によって、鑑定士として膨大な量の知識を身につけた美女。
日本映画として初めてルーヴル美術館での撮影に挑むなど、日本とフランスを舞台にした壮大なスケールの物語となっている。特に最初の20分間は、鑑定士の着想の鋭さに引き込まれる。
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「モナ・リザ」の瞳に隠された事実とは・・・?
真実と虚構を入り混じらせて、壮大なスケールとなっていた。
そうした歴史的な背景も織り交ぜながら、本物と偽物を見極める鑑定士の試験に挑戦する応募者がフランスに集められる。これに合格すると「学芸員」に認定されるというわけだ。
合格したふたりは、さらに日本の軽井沢で2週間の合宿により、偽物を見抜くための集中訓練を受ける。流泉寺は、莉子に対して「学芸員がフランス語ができないなんて笑いものになる」と見下すような言い方をする。莉子は、そのためフランス語の猛勉強を始める。
映画は、2014年に40年ぶりに「モナ・リザ」が日本公開されるという設定。
モナ・リザは日本での展示を終え、無事にフランスに戻ることができるのか、といったサスペンス要素もあり、見応えがあった。
モナ・リザの絵画の裏面に記された文字は?
モノ・リザの右の瞳に文字(”L”と”V”・・・Leonardo da Vinciの頭文字)がある?
随所にトリックが散りばめられている。
小道具としてのオメガの高級時計、取材用カムコーダー、バッグ、防犯カメラ、釘、スマホ(自動翻訳機能)などが効果的に使われている。
沖縄出身の学業成績も悪い高校三年の少女・莉子は「水商売」が水族館関係の仕事だと思っていたというほど、世間知らずだったが、東京に出て、特技を活かして、自分で鑑定士の事務所を開いて、フランス語も猛勉強するというところなども見どころ。
小笠原が、莉子に「鑑定士Q」の「”Q”ってなんですか」と何度も聞くが、莉子は教えてくれない。「あ、もしかしてクイーン(Queen)のQですか」と聞いたが、ニコッとしただけで不明。
映画としては、着想などの面白さはあった。
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