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<span itemprop="headline">★「ノーベル物理学賞」を日本人3人が受賞。</span>


 
暗い、残念なニュースが多い中、日本人がノーベル賞を受賞、というニュースは、
明るいニュースだ。日本人では、2年前のiPS細胞の山中伸弥さんの受賞が記憶に新しい。
 
新聞報道などによると、ことしのノーベル物理学賞の受賞者に、青色発光ダイオード(青い光を放つLED)の開発に成功し、フルカラーの大型画面の実現などさまざまな応用への道を開いた、名城大学教授の赤崎勇、名古屋大学大学院教授の天野浩、カリフォルニア大学教授の中村修二の日本人研究者3人が選ばれた。
 
このうち、中村氏は、平成5年(1993年)、独自に開発した装置を使って、極めて明るい青色LEDの開発に世界で初めて成功し、世界中の研究者を驚かせた。
  

                青色発光ダイオード(写真:Wikiより)
 
外国などでは、個人の転職などが当たり前で、発明特許などは個人に帰属するケースが多い。会社(日亜化学工業)側と中村氏との特許係争は、最終的に和解したが、日本の技術者の待遇などをめぐる対価(報酬)の多寡などに一石を投じることになったのだ。
 
一会社員が発明した技術の特許は、個人に帰属するのか、会社に帰属するのか、また、その発明による莫大な収益をもたらした技術者への対価(報酬)の議論の先鞭をつけたのが中村修二氏だったようだ。 
 
この中村氏と会社との裁判は、2004年1月30日 - 404特許の発明の対価の一部として、日亜化学工業に対して中村に200億円を支払うよう命じた(日亜化学工業側が控訴、東京地裁)。 2005年1月11日 - 404特許を含む全関連特許などの対価などとして、日亜化学工業側が約8億4000万円を中村に支払うことで和解が成立(東京高裁)したのだった。中村氏は、金額云々よりも、企業が社員(技術者)への対価を議論のテーブルに乗せるきっかけになったことを評価したようだ。
 
技術者の一つの独占技術の開発で、会社に何千億円もの利益を生み出しても、一サラリーマンだからと、通常の給与とボーナス程度では、モチベーションにもかかわるだろう。外国では、対価を要求するのは当然の権利のようだ。

それはともかく、今回の物理学賞受賞は、3人の成果によって赤・緑・青の光の3原色のLEDがすべてそろい、組み合わせによってあらゆる色が出せるようになったもので評価されたようだ。
 
フルカラーのディスプレイなど、さまざまな分野でLEDの実用化の可能性を広げ、
波長の短い青い色を出す技術は、DVDなどの記憶容量を大幅に増やすことができるブルーレイディスクの開発にもつながり、大量の情報をやり取りする現代社会において欠かせない技術となったのである。

中村氏は平成14年(2002年)にアメリカのノーベル賞と言われる「ベンジャミン・フランクリン・メダル」を受賞していた。
 
これで、日本人でノーベル賞を受賞したのは、1949年(昭和24年)の湯川秀樹以来、アメリカ国籍を取得した人も含めて22人となった。

アメリカなど、他の国から見ると、まだまだ数が多いとは言えないようだ。
 
日本は技術開発の国という意味ではうれしいニュースだ。
 
中村氏は受賞インタビューで、「日本はいろんなしがらみとか年齢とか、極端に言えば年功序列とかがあって、本当に自由にのびのびと研究ができるような環境ではないと思います。私もですが研究者、開発者というのは、やっぱり自分でベンチャー自由にできるようなシステムが必要なんです。日本はそういうシステムがないんですよね、ベンチャーをやるようなシステムが。いいアイデアがあれば、即ベンチャーをやると。例えば、アップルのスティーブ・ジョブズみたいに簡単にできるかといえば、日本ではできないですよね。」と語り、日本では大企業のサラリーマンしか生き残れないと、チクリ。
 
 
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