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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「舞妓はレディ」(2014)

 
 
舞妓はレディ」は、感想がどれも高評価で見たかったが、きょう見てきた。
MOVIXさいたまにて。監督は「Shall Weダンス?」の周防(すお)正行
 
日本映画では珍しいミュージカル・スタイルで、見た後、ほのぼのとした気持ちにさせてくれる、後味のいい映画だった。
 
中でも、ツボは「京都の雨はたいがい盆地に降る」だ(「マイ・フェア・レディ」の「スペインの雨は主に平原に降る」のもじり)。”たいがい”の発音が津軽弁なのが、大笑いだ。
 
外国人にも、日本の京都の芸者・舞妓は広く知られているので、海外でも受けるかもしれない。あの「Shall We ダンス?」のようなリメイクは、着物が重要なので海外では無理だが・・・。
 
 
主演の上白石萌音(かみしらいし もね)が演じる地方出身の少女が、京都の架空の花街・下八軒で舞妓を目指す成長物語を、ダンスを交えたエンターテインメント作として描く。タイトルはオードリー・ヘプバーン主演作「マイ・フェア・レディ」をもじっている。
 
上白石萌音は、1998年1月生まれの16歳で、身長152センチと小柄。
この田舎娘・西郷春子(上白石萌音)のあか抜けない顔と言葉で、先が思いやられるわけだが、京都弁を特訓すれば通用すると、大学の言語学教授・京野法嗣 (長谷川博己)が特訓することになる。
 
 
京野によると、鹿児島弁と津軽弁の”バイリンガル”というのがおかしい。
なぜ春子が鹿児島弁と津軽弁を話すのか、その母親の存在と、お茶屋との関係などが徐々に明かされていく。
 
お茶屋・万寿楽(ばんすらく)の人々が主役のような気もする。
万寿楽には、女将・小島千春富司純子(少女時代:大原櫻子)、一人しかいない舞妓・百春田畑智子)、芸妓の里春 (草刈民代)、豆春(渡辺えり)と男衆(おとこし)の青木富夫(竹中直人)などがいて、春子を一人前にしようとバックアップする。
 
そのほか、岸部一徳(老舗呉服屋社長・北野織吉)、嶋政宏(大手芸能事務所社長・高井良雄)、小日向文世(歌舞伎役者、里春の恋人の市川勘八郎) などが脇を固めている。濱田岳、中村久美、岩本多代高橋長英彦摩呂津川雅彦、そして映画スター”赤木裕一郎”役として妻夫木聡がワンカット出演をしている。
 
この人は、若い時代の東映任侠映画の”お竜さん”時代は、一世を風靡するほどの人気を誇っていたが、その後20年は映画から遠ざかり、テレビの司会などで活躍。ここ数年は「フラガール」「ラストゲーム 最後の早慶戦」などで、年輪を感じさせる役柄で名わき役として確固たる地位を築いている。
 
里春役の草刈民代も、「Shall We ダンス?」で見せた踊りを見せてくれる。
この二人のどちらかは、日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞受賞かもしれない。
 
 
上白石萌音は、正直、ダサい印象だったが、舞妓のメイクをして、踊りや作法、言葉を覚えてからは、見違えるような可愛さを見せて、まさに”スター誕生”の雰囲気だった。映画の新人賞を総なめにするかもしれない。
 
映画のラストで流れる「舞妓はレディ、舞妓はレディ♪」というメロディがしばらく頭の中に残って離れない。
 
 予告編
 映画のジャンルの中で、個人の好みとしては「ミュージカル」が最上位にくるので、歌って踊ってを日本映画で見ることができたのはうれしい限り。
追記:日本アカデミー賞で、優秀新人賞を受賞(ほかに能年玲奈池松壮亮福士蒼汰など)。
 
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