1960年代終わりから1970年代初めにかけて一世を風靡した演歌歌手の藤圭子が、22日午前、東京・新宿区の高層マンションの脇の路上で倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、まもなく死亡が確認された。62歳だった。
夜の世界に生きる女の感情を描いた暗く陰鬱な歌を、ハスキーボイスで伸びやかかつ深々と歌い上げた。
「15、16、17とあたしの人生暗かった♪」で知られる「圭子の夢は夜ひらく」(1970)は、当時としては大ヒットで77万枚のレコードを売り上げた。「夢は夜ひらく」は、すでに1966年に園まりら数人が歌っていたが、なかでも園まりの曲は大ヒット。園まりと区別するために「圭子の夢は夜ひらく」とした。
大ヒット曲「圭子の夢は夜ひらく」
警視庁は、マンションの部屋から飛び降り自殺したとみて調べているという。
藤圭子は、岩手県で生まれ北海道旭川市で育ち、昭和44年(1969年)に「新宿の女」でデビュー。情念のこもった歌声で「女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」などヒット曲を連発して人気を集め、NHK紅白歌合戦には5回出場した。
デビュー曲「新宿の女」
引退してからはほとんどテレビで見ることはなかったが、数年前に、5000万円近くの大金をもっているところをアメリカの空港の税関で発見され、話題になった。週刊誌などによると、5年間で5億円使った(ギャンブルなどで)などといった浪費家の一面を示すようなニュースがときどき入ってきたのだが・・・。
歌手の現役時代はちょうど10年と短かったこともあり、34年前に歌手をやめていることから、40歳前後の人たちは、藤圭子といっても、宇多田ヒカルの母親といったことしか知らないというので、そんな時代なのかと逆に驚いてしまう。
ご冥福を祈ります。
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