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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">「シネオケ」(名作シネマとオーケストラ)初体験。</span>


↑写真の角度から画面が小さいように感じるが、前列6列目の中央からだったので、迫力十分だった。
 
 
ヒッチコックの名作「サイコ」(1960)の音楽の部分だけ、オーケストラによる生演奏という、映画を見るのにこれ以上贅沢はないと思える体験をした。60人はいると思われる東京フィルの奏者の演奏と映画(デジタル・リマスター版)の上映に、終演後は、観客から拍手が鳴りやまなかった。
 
コンサートでは、お決まりだが、いったん退場した指揮者(外国人)が何度も戻ってきては、感謝の意を表していた。オーケストラ・マスターというのか、代表者との固い握手。奏者同士の喜び合う握手など、生演奏の場にいないとわからない光景がなかなかいい。
 
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雨のシーンなどでは、音楽が途絶える一瞬があるが、譜面などは、時間経過とともに書かれているのだろうが、素人には、どうなっているのか全く分からない(笑)。制約された2時間、咳一つできないし、譜面のめくりの音などが入らないように細心の注意も必要だろうし、大変だろうなと思う。
 
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この映画の音楽は、ヒッチコックが、観客を恐怖に陥れてやろうという考えがあったようで、これからどうなる…というところで、独特の恐怖をあおるような「キッ、キッ、キッ・・・」という擦り切れるような音楽がかぶさり、サスペンスを盛り上げている。
 
安モーテルを経営するノーマン・べイツを演じるアンソニー・パーキンスが、実は、精神状態が破たんしていて、亡くなった母親の性格の半分が、ノーマンという青年のなかに宿っていて、その葛藤を軸に描かれているのだが、パーキンスの不気味な表情のインパクトが大きい。出来心から預かった大金を持ち逃げするマリオン(ジャネット・リー)と聡明な姉・ライラ(ヴェラ・マイルズ)のふたりの女優の演技が見どころだった。
 
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私立探偵役のマーチン・バルサ(「十二人の怒れる男」「サブウエイ・パニック」)や、精神分析医のサイモン・オークランド(のちの「ブリット」など)といった名優の演技も見逃せない。

 
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会場となった「東京文化会館」は、JR上野駅の「公園口」のすぐ前にあり、上野公園の一角であり、天気もそれほど暑くはなく、家族連れなどでにぎわっていた。上野公園内では、上野動物園、パンダ、などのほか、博物館では、ルーブル美術館所蔵展、路上パフォーマンスなどに人が集まっていた。
 
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ところで、東京文化会館の今後の催しなどのチラシを見ていたら、「懐かしきあのシーン フルオーケストラで聴く日本映画名曲コンサート」が目に留まった。
 
甦る青春時代 名画の名曲を何と20曲!
 
といううたい文句なのだが、その曲目の中で、
が釘付けになった作品があった砂の器である。映画音楽のために編成されたスペシャル・オーケストラの
「ジャパン・シネマ・オーケストラ」が演奏するということだ。
 

 
日程・演目などは以下の通り。
 
2013年11月2日(土)3日(日)14:00開演(13:30開場)
●「懐かしきあのシーン フルオーケストラで聴く日本映画名曲コンサート
東京文化会館 大ホール(上野公園正面入口横)
●20曲:「男はつらいよ」「東京オリンピック」「ゴジラ」「影武者」「幸福の黄色いハンカチ」「宇宙戦艦ヤマト」「人間の証明」「砂の器」「犬神家の一族」「蒲田行進曲」「マルサの女」「鉄道員(ぽっぽや)」「Shall We ダンス?」「海猿」「天空の城ラピュタ」「私をスキーに連れてって」「さびしんぼう」ほか。(太字は特にfpdのお気に入り←そんなの関係ない)
●料金:全席指定:B席4,800円、A席5,800円、S席6,800円
 
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前日、11月1日(金)「映画の日特別 ジャパン・シネマ・オーケストラ前日祭」
●「ランチタイム・シネマ・コンサート&トーク
2013年11月1日(金)11時開場

料金:全席自由2,000円(11月2日3日の
           購入者には、特別価格1,000円)。
●曲目:「禁じられた遊び」「ニュー・シネマ・パラダイス」「オズの魔法使い」「ロミオとジュリエット」ほか。(映画はなく、音楽のみ)
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これものぞいてみたいものだ。
 
 
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