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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">女優:シルバーナ・マンガーノ (「にがい米」「アポロンの地獄」「ベニスに死す」)</span>


Silvana Mangano
削除されているので、こちらを:http://youtu.be/AxrO8_e3ozU
あるいは、もう一度挑戦↓:
 
 

 

イタリア女優と言うと、真っ先にソフィア・ローレンクラウディア・カルディナーレドミニク・サンダステファニア・サンドレッリなどが浮かぶが、元”ミス・ローマ”であり、
大監督の作品に出演したシルバーナ・マンガーノは、忘れられない女優の一人である。
 
初めてシルバーナ・マンガーノの作品を観たのは、劇場ではアポロンの地獄」(1967年製作、1969年公開)だった。原題は Edipo Reオイディプス王)で、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督・脚本のイタリア映画だ。「父親を殺し、母と交わる」という神託をうけたオイディプスが、運命でその道を歩む悲劇を描いた。母親を
演じたのがマンガーノだった。このころのマンガーノは、色白顔で、眉は細く、貫禄たっぷりだった。
 
アポロンの地獄」は、「真夜中のカーボーイ」などを抑えて、1969年度キネマ旬報第1位作品であった。
 
次に見たのが、パゾリーニ監督の「テオレマ」ルキノ・ヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」だった。美少年で注目されたタッジオ(ビヨルン・アンデルセン)の上品な母親を演じた。完全に、イタリアの大スター女優の風格だった。 とくに上流階級や貴族の洗練された女性を多く演じていた。
 


マンガーノが世に出るきっかけとなった「にがい米」は、テレビで見たが、その野性的ダイナマイト・バディ(当時は、ただただグラマーと呼んだ:英文法のグラマーとどこが違う?などと思いながら:爆)には圧倒された。
 
セクシー女優と呼ばれていたようで、その肉感的 ”太もも”の迫力には、唖然とした(笑)。マンガーノは、当時18歳とあとで知り、腰を抜かすところだった。
 
イタリアの大製作者、ディノ・デ・ラウレンティスと結婚したが、女優と製作者の結婚という点では、ソフィア・ローレンカルロ・ポンティなどの先駆けともいえる。
 
このほかの作品では「家族の肖像」「デカメロン」が印象に残る。
1930年生まれで、1989年に59歳で生涯をとじた。
 
主な出演作品:
 
にがい米』 - Riso amaro (1948)
『シーラ山の狼』 - Il lupo della Sila (1949)
紅薔薇は山に散る』 - Il brigante Musolino (1950)
アンナ (1951年の映画)』 - Anna (1951)
『マンボ』 - Mambo (1954)
ユリシーズ』 - Ulisse (1955)
『人間と狼』 - Uomini e lupi (1957)
テンペスト (1958年の映画)』 - Tempest (1958)
『海の壁』 - The Sea Wall (1958)
『戦争・はだかの兵隊』 - La Grande guerra (1959)
『五人の札つき娘』 - 5 Branded Women (1960)
バラバ』 - Barabbas (1962)
『私は宇宙人を見た』 - Il disco volante (1964)
華やかな魔女たち』 - Le Streghe (1967)
アポロンの地獄』 - Edipo re (1967)
テオレマ』 - Teorema (1968)
ベニスに死す』 - Morte a Venezia (1971)
デカメロン』 - Il Decameron (1971)
ルートヴィヒ』 - Ludwig (1972)
家族の肖像』 - Gruppo di famiglia in un interno (1974)
黒い瞳』 - Oci ciornie (1987)