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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「お熱いのがお好き」(1959)再見。名セリフの宝庫(笑)。</span>


                     Some Like It Hot (1959) (「お熱いのがお好き」特別編)
 
お熱いのがお好き」(1959)の記事を書いていないことに気がついた。
テレビで、昔2度くらい見ていたが、洋画劇場での吹き替えだった。
 

けさ、早朝オリジナル版で再見した。
映画はオリジナルでないと・・・とつくづく思う。
 
お熱いのがお好き」という邦題は、同じワイルダー監督の「アパートの鍵貸します」と並んで、名訳だと思う。原題は「Some Like It Hot」。オリジナルのバージョンで、よく聞いていれば、このセリフがどこで使われているかわかる(吹き替え版ではわからない。字幕は、”ホットが好きな人間もいる”といったところだった。)
 
シュガー(マリリン・モンロー)が、シェル石油のジュニアと偽っているジョー(トニー・カーティス)が、早口で言うセリフの中にあった!(聞き逃すところだった。笑)。
 
こういう質の高いコメディでは、名(迷)セリフがたくさん出てきて、”膝を打つ”ような言い回しに出会うとうれしくなる(爆)。吹き替えでは、なかなか味わえない。
 
ジェリー(ジャック・レモン)が、失意のシュガーに「シェルのことは忘れたほうが」というと、シュガーは「(忘れたくても)シェル(石油)スタンドはどこにでもあるわ」。
 

ジョーが、シュガーと別れるための「方便」で、電話で「今度ベネズエラ石油と合併することになり、ベネズエラ石油の娘がいて・・・」と話すと、「そちらの”合併”なのね」というのも、泣かせる(爆)。口八丁、手八丁のジョーだが、それを真に受けてしまうシュガーも・・・。
 
一方、ジェリーは、それこそ本物の大金持の御曹子オスグッド3世(ジョー・E・ブラウン)から求愛されて、乗り気になってしまい、そのことをジョーに伝えると、「男が男と結婚するなんてありえない」というと、英語では”セキュリティ”よ(字幕は、”お金”よ)だった(笑)。
 


そして、ラストは、矢継ぎ早に、
”ありえない”セリフのオン
パレード!
 
オスグッド3世にジェリーはいう。
「子供は産めないわ」→
「構わない」
「金髪でもないわ」→
「どうでもいい」
「・・・・・」→「気にしない」
究極は「私は男だ」→「誰でも完全な人間なんてありはしない」(!)。
平然と言ってのけるところが改めてすごい。
 
この映画のジャック・レモン
憎たらしいほど、うまい。女装もそうだが、最高のコメディアン俳優だ!
女装では、ダスティン・ホフマンの「トッツィー」も、声まで女性っぽくてすごかったが。
どちらもすごい。
 
純粋無垢で、疑うことを知らないシュガーを手玉に取るジェリー(トニー・カーティス)の、”(女性になにも)感じない”作戦は見事に成功してしまう(爆)。変装したばかりに、衣裳をとっかえひっかえ苦労するが、最終的にハッピーエンド。
 
ビリー・ワイルダー監督の作品は、どれもイケテル。
 
☆☆☆☆

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