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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">ハーバード大教授が「相撲の八百長」の是非を問う番組を見た。</span>

 
先日、ビートたけしのテレビ番組だったか、ハーバード大学で学生に大人気のマイケル・サンデル教授(Michael J. Sandel)が、日本の相撲の八百長などをテーマに、タレント、コメンテーターなどを前にして、質疑を行いながら、番組を進行していた。
 
非常ぉおおお~に興味深かった♪(笑)。
 
YouTubeの内容は、そのサンデル教授の大学での講義の雰囲気を知ってもらうために紹介。「白熱講義」ということでDVDもでているらしい。YouYubeは「殺人に正義はあるか」というテーマ。まず「自分が路面電車の運転をしていて、誰かを犠牲にすれば他の誰かが助かる状況」を仮定して議論が始まるという話の一部。
 
関心のある人は、ある人のブログを(日本語の内容があります):
 
このマイケル・サンデル教授は、今ニュースで話題となっている「相撲の八百長」は悪いことなのかの是非をゲストたちに聞いていた。
 
サンデル氏は、「八百長のいわれ」を説明。八百屋の商売をしていた囲碁の名人の長兵衛が、客に、野菜を買ってもらうために、わざと囲碁で負けたことから「八百長」といわれるようになった。
 
誰が考えても、八百長は「悪い」と思う。
ところが、いつの世も、「違う」「悪くない」というような、常識からすると、へそ曲がりに映る人物はいるものだ。
 
番組を見ていた人は、知っていると思うが、たとえば、たけしの兄、北野大の場合。
 「八百長は悪くない」という。
 
「相撲は、国技・伝統芸能で、日本には、武士の情けというのがある。手加減することもある」といっていた。屁理屈に聞こえるが・・・笑。
 
サンデル教授は、平等にほかの人にも、次々に質問して、考えを聞く。おおかたの人は、「八百長は、観客・ファンへの裏切り行為だからけしからん」だった。
 
次に、こんな場合の「ウソ」「八百長」は糾弾されるかという事例。
 
ボクシングの元チャンピョン。
自分の12歳くらいの娘さんと腕相撲をした場合。誰が見てもチャンピョンに理がある。
実際に腕相撲を、とってもらう。少女が勝つ。チャンピョンは、手加減した。
(これは八百長か? ほぼ全員が、チャンピョンが負けたことに異議なし。)
チャンピョンの言い分は「(本人に)自信を持たせるために」わざと負けたのだという。
 
究極の質問というのが面白かった。
 
たけし(北野武)が監督した映画が、つまらなかった場合、本人から「どうだった」と聞かれて、どうこたえるか・・・だった。「正直に答えてください」というサンデルの言葉に、何人かが答えていた。なかには、面白くないのに、本人を傷つけたくなくて「面白かった」とウソをつくもの。
 
なかには、「いいんだけど、俳優の選択で苦労したでしょう」と暗に、俳優などのせいにして作品がイマイチと伝えるもの。みな、本心でつまらないと思っても、立場などを考えて(たけしの番組に出られなくなる?笑)ダイレクトには言わなかった。言えなかったものもいた。
 
サンデル教授の答えは秀逸だった!。
 
「こんな映画はこれまでに見たことがない!」だった。
 
食い下がるたけしは、弱ったなという表情をして、苦笑い。「ひどいのか、いいのか?」
 
いやあ、本当に驚いた映画だ
 
・・・。(最悪だった、といったことばは最後まで言わなかった。爆)
 
実は、いいかたで、まずウソはついていないということ←ここが大事なところ。
相手を傷つけない、攻撃しないということ
 
単純に、つまらなかったといってしまえばおしまい(喧嘩に?)というわけか。
 
このほか、いろいろなテーマで話があったが、相手のことをよく考えた発言のはしはしに、思いやりの言葉と、本質をみる言葉があった。
 
・・・
昔のプロレスなどは、いわゆる興行であり、見世物。
力道山が空手チョップで、強そうな大男、覆面男を倒していくのが、痛快だった。
あるいは、全力で相手に殴ったり、けがをさせたりしたら、大変だったろう。
 
ジャイアント馬場の16文キックも、まともに相手に蹴りあげたら、血みどろになったろう。ショーという面があり、手加減しているのが見え見えだったが、面白かった。
 
一方、相撲は、勝負の世界。
強いものが勝つ世界でなけらばならない。
手加減したり、金銭で「星」を売買するなどあってはならない。
勝つために昼夜、稽古をしている力士が大半だと思いたい。
八百長が当たり前」の世界になれば、相撲も、存在の価値がない。