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<span itemprop="headline">映画「サヨナライツカ」(2010)</span>


映画の宣伝文句は・・・「辻仁成の同名小説を映画化したラブ・ストーリー。25年間にわたり、想いを募らせる男女の情熱的な愛を映し出す。12年ぶりにスクリーン復帰した中山美穂が主人公・沓子を熱演」だが・・・。

映画は、バンコクの四半世紀の大きな変化と時代のうねりがありながらも、一組の男女の想いが、続いていたという「純愛」・・・というところが驚きでもある。男なら誰でもいい、というような派手なセレブ風女性が実は、長い間一人の男を一途に想い続けていたというところが、原作・映画共に、受けているようだ。

この映画では、中山美穂は、かなり力を入れている様子が伺える。初めてスクリーンに登場するシーンなどは、存在感がある。はっきり言ってしまうと、中山美穂はもともと好みでないタイプでした(笑)。フランスに渡って、定住し、ときどき日本にCMなどで来日するのは、かつての岸恵子のような生活スタイルをあこがれているのかなと勝手に想像していまいます。そういえば、雰囲気が似ているところもある。これで映画界復帰かというとそうでもないらしい。東垣内の婚約者、光子を演じる石田ゆり子は、普段から清楚なイメージで、この映画でも凛として、沓子の前に現れる姿は、さすが。


中山のだんなの辻のヒット小説ということで、7,8年前に映画化が企画されて、行定監督降板で流れたいきさつがあるが、今回は、監督は韓国のイ・ジェハン (李宰漢)が監督。当初の主演が予定されていた中山美穂が出演となった。主演は、西島秀俊。テレビドラマで活躍していたようで、あまり見ていなかったが、昨年の話題作「ゼロの焦点」では、広末涼子のだんなを演じていたが、あまり存在感がない、いい意味では、普通ぽっさか。

舞台は1975年のタイ・バンコク

イースタンエアラインズ社の東垣内豊(西島秀俊)がバンコク支社に赴任してくる。東垣内は、東京に残してきた美しく貞淑な婚約者、尋末光子(石田ゆり子)との結婚を控えていたが、彼の婚約を祝う祝宴に現れた真中沓子(中山美穂)が、すべてを変えてしまう。

艶やかな美貌と官能的な魅力を漂わせ、じっと豊を見つめる沓子。数日後、沓子は突然豊のアパートを訪れる。光子のことを思いながらも、沓子の魅力に抗えない豊。言葉を交わす時間すら惜しむように2人は体を重ねる。そして、沓子の暮らすオリエンタルホテルで、愛欲の日々が始まる・・・。


恋愛を遊びと割り切ってきた沓子は、豊への気持ちが本心であることに気付く。やがて、“愛すること” が愛だと気付いた沓子は、叶わないながらも豊を愛し続けると心に決めて、バンコクを去る。25年後、光子と結婚し、副社長に昇進した豊は商談で再びバンコクを訪れる。かつての想いを胸に、オリエンタルホテルに足を踏み入れた彼の前に現れたのは沓子。彼女は豊を待ち続け、ここで働いていたのだった・・・(HPより)。

光子(石田ゆり子)のようなかわいく、健気な奥さんがいれば、他に走らないと思うが、それではドラマにならない(笑)。中山演じる沓子は、実は、愛されることはあっても愛することはなかったが、それに気づいたのがテーマか(わかったようなわからないような)。「サヨナライツカ」は、劇中、光子が日記のように書き綴っていたものを1冊の本にしているが、そのタイトル。どんなに好きでも、必ず別れが来るということのようだ。

1975年当時では、映画の中で、イースタンエアラインズは、アジアでもマイナーな航空会社で、
空港では、カウンターはすみのほう。そこで、東垣内が、掛け合って、真ん中の有名な航空会社、パンナムの隣に移すように交渉し、実現する。そのパンナムも倒産して久しい。現在のタイの風景が映し出されるが、高層ビルあり、大発展の様相。まるでニューヨークの都会のようだ。

そういう変化を見る上でも、一見の価値はあったが・・・。


お勧め度:★★ (関心のある人は、DVDでも)


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