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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">映画「沈まぬ太陽」(2009)・・・感動巨編!</span>


沈まぬ太陽」を昨日(10月31日)に見ました。

映画は、3時間22分と長篇作品(途中に10分間の休憩)ながら、長さをまったく感じさせません。むしろ、原作を3時間余でコンパクトにまとめた脚本が大変ではなかったかと思うほど。
 
感想はひと言でいえば、「これぞ、映画の醍醐味!」と言うことでしょうか。

スケールの大きさ、迫力、内面に迫る人物描写、キャスティング(配役)の贅沢さ!

映画の最初のほうに出てくる航空機事故現場のシーンは、衝撃映像です。

実在する日本の最大の航空会社をモデルにしているので、登場人物などリアルで、大丈夫か?と余計な心配もしましたが、案の定、航空会社からは、2度、映画製作会社に「警告文」を送ったようです。映画としては、最後に、この映画はフィクションであるとしていますので、映画的芸術作品として、見るべきということで、製作・公開されているようです。

映画の宣伝文句ではないですが、「会社とは。家族とは。仕事とは。」を問いかけてきます。

巨大組織の中で翻弄されながらも信念を貫く一人の男を通して人間の良心、勇気とは。
主演の渡辺謙は「どうしてもやりたかった役」なのだという。渡辺謙の代表作の1本に
なったのは間違いないでしょう。

昭和40年代初頭の高度経済成長期から昭和の終わりまで、約30年にわたるドラマ。

航空会社勤務の恩地(渡辺)は、人命を預かる企業の不条理をただし、逆境に追いやられる。カラチ、テヘラン、ナイロビと10年間におよぶ海外辺地勤務、航空史上最大のジャンボ機墜落事故、会社立て直しを阻む政・財・官の闇。恩地は、さまざまな困難に、不屈の精神で立ち向かう。

山崎作品はほとんどがTV ドラマ化、映画化されているが「沈まぬ太陽」の映像化は今回が初めて。「山崎作品の中でもまだ誰もやっていない、これがオリジナルになる作品。どうしてもやりたかった」(ここにも渡辺謙の執念が感じられます)。


渡辺謙は、ハリウッド映画でも活躍するほどで、体格もよく(身長184センチ)、今の日本映画界で、体をぶつけて、迫力を持って真っ向勝負できる俳優は少なく、まさに適役です。

1985年の航空機事故による520人の犠牲者を出した航空機会社、国民航空をめぐり様々な人物の動きを追っている。主人公の労働組合の委員長・恩地元(モデルは、元・日本航空社員・小倉寛太郎さん)は、自分の信念を貫くがゆえに、会社幹部から排斥され、左遷されて中近東やアフリカで10年以上生活することになる。同じ組合の委員長・副委員長として闘った仲間であった行天四郎(三浦友和)は、自分の出世のためには、平気で仲間を裏切る男として、対称的に描かれている。子会社のホテル買収に絡む不正など社会的な問題も浮き彫りにしている。

恩地のモデルとなった小倉さんによると「描かれている物語は、一部脚色はあるものの、ほとんど事実である」という。

なお、原作は「週刊新潮」に連載中、日本航空は機内での雑誌販売のサービスの際、「週刊新潮」機内搭載を取りやめている。

原作は、以下の三編で構成されているが、映画は、同時進行で描かれていく。

アフリカ篇
作中の現在は、1971年(昭和46年)11月13日午後(ケニア時間)より。恩地の年齢は40歳。国民航空ナイロビ支店に勤務する恩地を中心に物語は進行する。国民航空の労働組合委員長として経営陣と対立し、カラチ〜テヘラン〜ナイロビの足掛け8年の左遷人事により「流刑」となった経緯と作中の現在に至るまでが、回想形式で描かれている。一方、大学の同輩であり副委員長として恩地を蔭ながら支えてきた行天は、出世街道を歩む。

御巣鷹山
作中の現在は1985年(昭和60年)8月12日18時24分頃(日本時間)より。恩地の年齢は54歳。10年の左遷に耐え、日本に帰還した恩地は東京本社で閑職に就かされていた。「国航ジャンボ墜落事故」により、救援隊・遺族係となった恩地を中心に物語は進行する。一部実在者を含む遺族の姿がオムニバス形式で随所に挿入されており、他の2編とは色合いを異にする。

会長室篇
作中の現在は1985年(昭和60年)12月より。恩地の年齢は54ないしは55歳。

政府は国民航空の再建を期し、国見正之を会長に据えた新体制をスタートさせた。
会長室の部長に抜擢された恩地と会長の国見を中心に物語は進行する。国民航空の腐敗体質の温床となった存在や、その背後の黒幕についても描かれている。

豪華キャストにも驚きます。

1本の主役映画が出来る俳優のオンパレード。

特に女優陣では、鈴木京香松雪泰子木村多江戸田恵梨香草笛光子・・・。

わき役陣もすごい。

時の総理大臣に加藤剛(だいぶ年をとったな、という感じ)。

会長役の石坂浩二、社長役の神山繁のほか、小林稔侍、大杉漣、などの渋い俳優が
脇を固めている。宇津井健香川照之・・・オールスターキャストです。

会議室での、西村雅彦に注目!すごいです!!!!!

今年の映画では、特筆の1本!

キャスト
恩地元:渡辺謙
行天四郎:三浦友和
三井美樹:松雪泰子
恩地りつ子:鈴木京香
国見正之:石坂浩二
桧山社長:神山繁
小暮社長:横内正
堂本社長:柴俊夫
道塚運輸大臣小野武彦
八木和夫:香川照之
阪口清一郎:宇津井健
鈴木夏子:木村多江
小山田修子:清水美沙
布施晴美:鶴田真由
恩地純子:戸田恵梨香
恩地克己:柏原崇
恩地将江:草笛光子
利根川総理:加藤剛
龍崎一清:品川徹
竹丸副総理:小林稔
青山代議士:矢島健一
井之山代議士:田中健
和光監査役大杉漣
馬忠次:西村雅彦
沢泉徹:風間トオル
古溝安男:山田辰夫
志方達郎:菅田俊
桶田恭子:松下奈緒
国民航空123便操縦士:小日向文世
航空管制官長谷川初範
渡辺いっけい
蟹江一平
桂南光
秋野暢子
津嘉山正種



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