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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

1970年代の女優「ドミニク・サンダ」

悲しみの青春」(1971年公開)が、日本へのデビュー作として公開されたドミニク・サンダ
すでに「初恋」という映画を撮っていたが、公開は「悲しみの青春」が先となった。
ヴィットリオ・デシーカ監督の「ひまわり」の次の公開作品ということで劇場に足を運んだが、主演のドミニク・サンダの美貌に打ちのめされたといっても大げさではないでしょう(笑)。とにかく清純派。美貌。控えめなまなざし。しかし、芯は強そう!(笑)
ドミニクは、撮影当時21,2歳ということで、公開は1年以上経っていたようだ。
そもそも、このブログは「1970年代」映画を振り返る・・・というもので、その映画の紹介の「4番目」(一番は「ゴッドファーザー」)に紹介しているように、力の入れ具合がおわかりいただけるのでは(爆)。
ストーリーは、戦争の黒い影がしのびよる北イタリアの古都フェルラーラに生きる若い世代の、愛と哀しみを描いた作品。ジョルジョ・バッサーニの小説「フィンツィ・コンティーニ家の庭」をヴィットリオ・ボニチェリウーゴ・ピッロが共同脚色。
撮影はエンニオ・グァルニエリ、音楽はマヌエル・デ・シーカが各々担当。

 

 

出演は新人ドミニク・サンダ、リノ・カポリッキオのほか当時人気のあった「地獄に堕ちた勇者ども」のヘルムート・バーガーなど。テニスをする若者たちの白いシャツがまぶしい(笑)。ナチスによるユダヤ人狩りの恐怖もイタリアに忍び寄っていた頃の悲劇を描いていた。
この映画のあと、ドミニク・サンダが出演する映画をしばらく追いかけた。その中には、ポール・ニューマン主演の「マッキントッシュの男」(モーリス・ジャールの音楽がすばらしい)もあった。“マッキントッシュ”といっても、パソコンとは関係なく、人物の名前です。

 



マッキントッシュの男」は、スパイ映画。 国際的スパイ戦に巻き込まれた男の行動を追ったもの。監督は「ロイ・ビーン」のジョン・ヒューストン。原作はデズモンド・バグリーの「フリーダム・トラップ」、脚本はウォルター・ヒル、撮影はオズワルド・モリス、音楽はモーリス・ジャール

 

 

出演はポール・ニューマンドミニク・サンダのほか、ジェームズ・メイスン、ハリー・アンドリュース、イアン・バネン、マイケル・ホーダーンなど。
そのほか「暗殺の森」「刑事キャレラ 10+1の追撃」などが印象に残っている。
 
■ドミニク・サンダの主な主演作品:
(観たのは初期に集中しています)
クリムゾン・リバー Les Rivières pourpres (2000)
ラテン・アメリカ/光と影の詩 El Viaje (1992)
ムーンリットナイト In una notte di chiaro di luna (1989)
肉体と財産 Corps et biens (1986)
都会のひと部屋 Une chambre en ville (1982)
太陽のエトランゼ Caboblanco (1980)
二人の女 Le Voyage en douce (1980)
世界が燃えつきる日 Damnation Alley (1977)
ルー・サロメ/善悪の彼岸 Al di là del bene e del male (1977)
1900年 Novecento (1976) ☆☆☆
沈黙の官能 L'Eredità Ferramonti (1976)
ステッペンウルフ/荒野の狼 Steppenwolf (1974)
家族の肖像 Gruppo di famiglia in un interno (1974) ☆☆☆
マッキントッシュの男 The MacKintosh Man (1972) ☆☆☆
刑事キャレラ/10+1の追撃 Sans mobile apparent (1972) ☆☆☆
悲しみの青春 Il Giardino dei Finzi-Contini (1970) ☆☆☆☆
初恋(ファースト・ラブ) Erste Liebe (1970)
暗殺の森 Il Conformista (1970) ☆☆☆
やさしい女 Une femme douce (1969)