今月79歳を迎えるクリント・イーストウッド。
俳優としての映画出演は、この映画が最後といわれる。
監督としては、撮り続けるようで、”当たり外れのない監督”に
期待しましょう。
期待しましょう。
「グラン・トリノ」を見てきた。
画面の一瞬一瞬から目が離せない。結末は、言わないほうがいい(笑)。
結末は後で考えれば、これしかない、と思うが、かなり衝撃的だった。
素晴らしいエンディングだった。
映画の随所に、「あ、この格好(銃を構える姿など)は見たことがある」と思わせるシーンが
見られた。“ダーティ”ハリー・キャラハンだ!
見られた。“ダーティ”ハリー・キャラハンだ!
とにかく、画面にイーストウッドが現れているだけでうれしくなる。
1980年代前半に、一度カーメル市長になったことがあり、政治に進んでいくのかと思ったが、2年で
辞めて映画に戻ってきた。
辞めて映画に戻ってきた。
さて「グラン・トリノ」は、シリアスなヒューマン・ドラマだが、ユーモアもたっぷり。
a funny scene from GRAN TORINO
(床屋シーンは、見られませんが、他の下の関連シーンは、見られるようです)
a funny scene from GRAN TORINO
(床屋シーンは、見られませんが、他の下の関連シーンは、見られるようです)
世間知らずの少年も、いろいろなことを学んでいく。
と同時に、ウオルト・コワルスキー(イーストウッド)も、まだまだ成長する・・・というわけだ。
ウオルトは、いつも、苦虫を噛んだような表情。
メイクかもしれないが、首筋あたりのしわくちゃで、どうみても、おじいさん(笑)。
“なにもかも気に入らん”という空気が、びんびんと伝わってくる。にくいほど、うまい。
しかし、なぜか、共感できる。
おへそにピアスをつけた孫娘。財産目当ての息子たち。近所は、わけのわからない
イエローの“米喰らい人種”たち・・・。
イエローの“米喰らい人種”たち・・・。
“遠くの親戚より近くの他人”・・・とはよく言ったものだ。
息子らは遠くに住んでいて、親父の遺産(家、土地ほか)目当て。
「ホテルのような、なにからなにまで世話をしてくれる施設」のパンフレットを持ってきた
りする(笑)。これには、コワルスキーも堪忍袋の緒が切れて・・・。
りする(笑)。これには、コワルスキーも堪忍袋の緒が切れて・・・。
コワルスキーの心境の変化もうまい。
孫娘が、おじいさんのウオルトがちょっとしたことを言うと、「ムカつく!」と何回も(笑)。
普通、孫はかわいいというが、親からそうだから、ウオルトが苦々しく思うのは納得。
普通、孫はかわいいというが、親からそうだから、ウオルトが苦々しく思うのは納得。
この映画については書きたいことは、山ほどあるが、書けません(爆)。
今年前半は、もう洋画はいいかな、と思うくらい、映画のエッセンスを詰め込んだ、
「ステーキと寿司の大トロ」を食べたような満足感だ!
「ステーキと寿司の大トロ」を食べたような満足感だ!
☆☆☆☆