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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

女優「香川京子」…日経「私の履歴書」連載。

 

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日本経済新聞の最終面「私の履歴書」は、日本の大監督(溝口健二小津安二郎黒澤明・・・)の作品に出演した昭和の大女優、香川京子の連載が毎日、楽しみです。
同じページの「甘苦上海(がんくうしゃんはい)」(高樹のぶ子)は、大人の恋(51歳女性)のオープンで、ストレートな言葉がぽんぽん。男女関係をたんたんと描いて、これまた興味深く、目が離せません(笑)。

 

香川京子は「東京物語」で、原節子さんと親しくなったり、監督が「あまり、いつも笑顔をみせないほうがいいよ」とぽつりと言ったエピソードなど、興味津々な内容が盛りだくさん。「人間は、うれしいときだけ笑うとは限らない。苦しいときも笑う」という意味が、後で理解できた・・など。

 

f:id:fpd:20210807083300j:plain 山椒大夫

山椒大夫」(1954)に出演したエピソードも、撮影の裏話が次から次へと。出来上がった映画でしかわからないが「山椒大夫」は、溝口監督が三年がかりで打ち込み、決定台本を出すまでに七回ほど改定した話、さらに水の中に入るシーンでは、撮り直しができない中、一回でOKとなり「香川君、風邪をひいてくれるなよ、ご苦労さん」といういたわりの言葉を監督からもらった・・など。体験した人の話は、重みがあります。
日本の名作の裏話や、当時の俳優、監督の様子が目に浮かんで、しばらく釘付けになりそうです。

 



(拡大すると読めます)
追加:香川さんがベネチア映画祭に出席のためでかけた際に、あのキャサリン・ヘプバーンが「旅情」撮影で来ていて、会ったとか、米国の大女優のグロリア・スワンソン(「サンセット大通り」)、イタリアのジーナ・ロロブリジーダにも会ったとか、すごいです!。

 

歴史上の人物と交流があったとは。
また、パリでは、なんとジャン・ギャバンと会うことができた、というのが驚きです。
すごい時代でしたね。