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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代(46)「失われた男」(1969)</span>



「失われた男」(1969)は、英国の巨匠キャロル・リード監督の名作「邪魔者は殺せ」のリメイク。
この映画を劇場で見たのは、公開3年後の1972年。ある日曜日、「ゴッドファーザー」と同じ日に見ている。

「失われた男」は、ジョアンナ・シムカスの魅力が光った。当時は、シムカス人気は高かった。
シドニー・ポワチエの演技もすばらしかった。ポワチエが、最も油が乗っていた時期だったかも知れない。

こんな話:
アメリカ東部海岸の港湾工場で黒人労働者のデモがあり平和主義者のリーダー、
デニス(アル・フリーマン・ジュニア)が逮捕された。

一方、急進派ジェイソン(シドニー・ポワチエ)、エディ、レジーは75ドルの現金を工場から略奪する
計画をしていた。

このとき、若い未亡人で社会運動家キャシー(ジョアンナ・シムカス)が訪ねて来たが、彼らは
とりあわなかった。デニスが釈放されるや計画は実行された。

現金略奪には成功したが、レジーは射殺され、ジェイソンも負傷した。捜査網を逃れる途中で彼は
キャシーに出会い、2人の間に初めて甘い言葉が交わされた。ジェイソンから連絡を受けたデニス達は
彼を逃がす手配をしていた。

波止場に用意された貨物船に乗ろうとしたジェイソンは、キャシーの父の密告を受けた警官隊に襲われ酒場に逃れた。やがて、そこを捜しあてたデニスとキャシーが来た。

そしてジェイソンとキャシーは2人で逃れる決心をした。だが、2人を待っていたのは貨物船ではなく、警官隊の銃火であった・・・。

主演のシドニー・ポワチエジョアンナ・シムカスは、この映画の共演が縁でプライベートでは結婚。
映画の作曲はクインシー・ジョーンズ(「夜の大捜査線」)で、すばらしい。

「失われた男」は、たまたま同じ日に見た「ゴッドファーザー」の迫力と感動で、影が薄くなってしまったが・・・。