1日は「映画サービスデー」(どこでも1,000円)。
ということで、「相棒」を見た。5月1日から始まっており、1ヶ月のロングラン。
まだ勢いがありそうだ。
新宿の「バルト9」では、オール指定席だが、最後列の角1人分、席があり、そこで見た。
邦画では、久々の大ヒットらしいという知識以外はまったく、予備知識なく、見た。
TVシリーズも見ていない。
主役の水谷豊は、映画出演が25年ぶりという。骨太の日本映画だった。
映画の冒頭シーン。
いきなり戦車と、兵士が登場。
「おや、間違って“ランボー”の劇場に入ってしまったかな?」と思った(笑)。
映画は、「踊る大捜査線」のような刑事アクションものかと思ったが、重厚な社会派・人間ドラマだった。あっという間の2時間だった。サスペンスタッチで展開していくストーリーがあきさせなかった。
引き込まれた警察ものの日本映画は2年前の「交渉人 真下正義」以来か。
かつての「天国と地獄」のように、最初から「犯人がわかってしまう」という出だしだったが、
実は・・・。どんでん返しがあった・・・。
映画の中で、小道具がいくつか出ていた。
チェス(西洋将棋)。
将棋は、小さいころから趣味でさしていたが、西洋チェスは、あまり知らない。
チェスといえば「華麗なる賭け」で、スティーブ・マックイーンとフェイ・ダナウエイが対戦していたが。
チェスの知識があると、いっそう映画が楽しめたかもしれない。
次々に起こる殺人事件。そこに残される暗号がチェスに関係している・・・。
もう一つは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)。
映画は脚本がすべてとも言えるくらい重要。
その意味で、綿密に練られたストーリーは、興味深い内容だった。
ラストの20分くらいがクライマックスか。
とくに刑事(水谷)と西田敏行の対面シーンの二人の顔のアップの
表情、真に迫って感動的だった。
俳優は豪華。
主演の水谷豊。オールバックで、切れ者だが、堅物で変人扱いされ、特命係に「左遷」。独得の個性的演技が光る。
“相棒”に寺脇康文。野生的で、行動派。
ベテランの「年輪」を感じさせるアップの表情が感動的な西田敏行が圧巻。にじみ出る演技にうならされる。
曲者の政治家を演じたら天下一品の津川雅彦。
平幹二郎、岸部一徳、西村雅彦ら。
女優は、議員に木村佳乃。この人、最近の活躍は
すごい。銀行のCMで女ターザンかと最初は「誰?」と思ったが、堂々としている。
松下由紀、本仮屋ユイカ(かわいい)など。
☆☆☆(☆4つがベスト)
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