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<span itemprop="headline">映画「旅情」(1955)</span>




「Around 40」というTV番組が、同世代女性から ”自分のこととして”ときには切実に、ときには
リアル過ぎるといわれながらも、現代の40歳前後の(独身)女性を描いて、人気があるようだ。

「旅情」もまさに「アラフォー」同様、38歳のアメリカの地方都市で秘書をしていたジェイン・ハドスン(キャサリン・ヘップバーン)の、欧州旅のアバンチュールを描いた名作だった。

ジェインは、欧州見物の夢を実現し、ヴェニスまでやって来た。

フィオリナ夫人(イザ・ミランダ)の経営するホテルに落着いたジェイソンは、相手もなく
たった一人で見物に出かけ、サン・マルコ広場に来て、喫茶店のテイブルに腰を下した。

しかし、背後からじっと彼女をみつめる中年の男(ロッサノ・ブラッツィ)に気づくと、
あたふたとそこを去るのであった・・・。

独身のアメリカ人女性の一人旅の中で、イタリア男との出会いからの数日間を描いた。

数日間、二人はブラノの漁村で楽しい日を送った。ヴェニスへ戻ったジェインは、
このまま別れられなくなりそうな自分の気持を恐れ、急に旅立つことにきめた。
発車のベルがなったときかけつけたレナートの手にはくちなしの花が握られていた。
プラットフォームに立ちつくすレナートに、ジェインはいつまでも手をふりつづけた。

ラストシーンは、印象深い。
(列車での別れのシーンは「ひまわり」にも似ている)

それにしても、キャサリン・ヘプバーンは、うまい。

実年齢は、当時もっと上だったはずだが、しばらく流行ったことば
”オールド・ミス”(死語?)を見事に体現していた。

サマータイム・イン・ベニス」の音楽がよかった。



☆☆☆☆