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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">◇「どん底」(1936)</span>


どん底」(1936、フランス)

ロシアの文豪マキシム・ゴーリキーの有名な同名戯曲を、ジャン・ルノワール監督が映画化。帝政ロシア末期を背景とした原作を、1930年代半ばのフランスに置き換えている。


パリの裏町にある木賃宿。ここには夢も希望も失い、人生に疲れた人々が暮らしていた。その中で唯一希望を捨てていないのは、泥棒のペペル(ジャン・ギャバン)。彼はいつかこのどん底から出ようと思っている。

ある日、ペペルは大きな屋敷に盗みに入るが、そこの主人は借金がかさみ自殺を考えている男爵(ルイ・ジューヴェ)だった。そんな男爵とペペルは意気投合し、男爵は屋敷を手放して、木賃宿の住人となる。

木賃宿の主人の妻ワシリーサ(シュジ・プリム)はペペルを肉欲的に愛し、亭主から逃げ出そうと思っていたが、ペペルが好きなのは彼女の妹のナターシャだった。ナターシャは、ペペルが真面目になって、一緒にここから出ることを望んでいた。そんなナターシャをワシリーサはペペルから遠ざけようとするのだが・・・(Gooより)。

当時の鑑賞メモ:
「生まれついての泥棒、ジャン・ギャバンと男爵に扮したルイ・ジューべ(お金はなくてもあるような態度がおもしろい)の友情などを、「どん底」生活に生きる人たちを背景に人間味あふれるものに描いている。再生するギャバン。宿屋の夫婦と娘。下宿している元俳優。・・・さまざまな人間像が浮き彫りに。ルノワール監督の傑作」

自分でも、メモを読み返してみて、今見たらもっと理解できたかな、などと考えたりしました。