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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代(22)「ワイルドバンチ」</span>



 「ワイルドバンチ」の監督、サム・ペキンパー(1925-1984)は、この映画で、アクション・バイオ
 レンス映画の巨匠といわれた。ほかにも、スティーブ・マックィーンの「ゲッタウエイ」も、
 ダスティン・ホフマンの「わらの犬」もバイオレンス・アクションとして記憶に残ります・・・。

 映画の ”ストップ・モーション”という言葉を、この映画で知りました。
 大戦闘シーンでの、つり橋を馬で通過する時に、橋が崩れるシーンでのスローモーションの映像が、
 すさまじかったという記憶があります。同じような例では、「明日に向かって撃て!」のラスト
 シーンが思い浮かびます。

 驚いたのは主人公の設定。主演のウィリアム・ホールデンは、老境に入っているが、決して
 かっこいいヒーローではなく、むしろ悪役で、それまでの西部劇のイメージを崩した映画とも
 いえますね。銀行強盗に列車襲撃を仕事にしているアウトローが主人公でした。俳優も渋い役者が
 出ていました。ウォーレン・オーツベン・ジョンソンアーネスト・ボーグナインなど、癖の
 ある、ごっつい男たち。アクションとバイオレンスの迫力。単なる異色西部劇で終わらない考え
 させる映画でもあった。

 ペキンパー監督主要作品:
 ①荒野のガンマン(1961)
 ②昼下りの決斗(1962)
 ③ダンディー少佐(1964)
 ④ワイルドバンチ(1969)
 ⑤砂漠の流れ者ケーブル・ホーグのバラード(1970)
 ⑥わらの犬(1971)
 ⑦ゲッタウェイ(1972)
 ⑧ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦(1972)
 ⑨ビリー・ザ・キッド 21才の生涯(1973)
 ⑩ガルシアの首(1974)
 ⑪戦争のはらわた(1975)
 ⑫キラー・エリート?(1975)
 ⑬コンボイ(1978)
 ⑭バイオレント・サタデー?(1983)