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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1970年代(58)「サイレント・ムービー」(1976)</span>


 メル・ブルックス監督の、はちゃめちゃのオールスター・コメディ。
 映画の出演交渉そのものをコミカルな映画にしてしまうブルックスは大したものです(笑)。
 
 映画公開の年、1976年が舞台。映画の都、ハリウッドでは、斜陽化した映画界を盛り返すために、
 往年の名監督ファン(メル・ブルックス)が「サイレント・ムービー」の製作を撮影会社の所長に
 持ちかけます。今どき無声映画とあきれる所長でしたが、「大スターを総動員をすれば」間違いなく
 成功するというファンの言葉に、所長も大乗気に・・・。

 かくして、ホンモノの大スターに出演交渉をする過程が笑わせます。
 まず、バート・レイノルズ(本人)を口説きに大邸宅へ。セクシーな肉体にタッチしたり、
 大男に化けたりの手を尽くして、出演OKへこぎつけます。続いては、肉体を鍛える  
 ジェームズ・カーンに依頼し、出演の快諾を得ます。次の目標がライザ・ミネリ
 騎士のよろいに身を包んだ3人は、レストランで食事中のライザを口説きますが、よろいが重くて
 食事はメタメタに。よろいをとると、ライザは、すすんでOKを。アン・バンクロフトには、
 フラメンコ・ダンサーでアタック、珍妙な踊りで快諾を得ます。パントマイムのマルセル・マルソー
 には、電話で一言「ノン」とことわられ、がっくりの3人。ふと所長の入院先の病院の窓から外を
 見ると、ポール・ニューマンが車椅子で日なたぼっこ。車椅子で追いかけ
 れば、ニューマンは車椅子で逃げ、カーチェアー・チェイス。デッドヒードの末、ニューマンも
 出演したいとの事。あれやこれやで、いよいよ映画の試写のはじまりとなりますが・・・。

 有名俳優が次から次に現れ、映画への出演をOKしていきますが、フランス俳優は「ノン」の
 一言で断るなどが笑わせました。メル・ブルックスという人は、監督・俳優として、コメディでは、
 ブラックが効いて面白いですね。機会があれば、もう一度みたい映画です。