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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

<span itemprop="headline">1960年代⑥「イージー・ライダー」 (アメリカン・ニューシネマの傑作)</span>




 
イージー・ライダー」をみたとき、まずあの改造オートバイに
 驚かされた。それと、音楽が強く印象に残る。ショッキングなラスト・シーンも
 強烈。マリファナなど、アメリカの病める影の部分を浮き彫りにしているところも
 新しい流れではあった。音楽もがんがん、流れてくる。極めつけは・・・。

 「Born to be wild」(ワイルドで行こう)の音楽!

 アメリカの映画の変化、ニューウエーブを感じた。

 ベトナム戦争で、疲弊しきった若者の自由を求めてのウエーブだったのかもしれない。
 
「ヒッピー」という言葉が、大流行となり、アメリカでは、特に長髪族が、誕生したようだ。

  映画では、全編に流れるニューロックを、「ザ・バンド」、「ステッフェンウルフ」、
 「ジミー・ヘンドリックス」などが演じていた。ジャック・ニコルソンも、個性派俳優と
 して本格的に登場し、脇を固めていた。

 映画のラストシーンは、「俺たちに明日はない」と同様、強烈で、自由の国であるはずの
アメリカの答えは、ヒッピーのような異端的若者を受け入れる素地はなく「No」というもの。

 ニコルソンは、この映画の後、イージー・ライダーの流れを汲むニューシネマ「ファイブ・
 イージーピーセス」(1971年)で主演を果たしている。
 
 イージー・ライダー(原題:Easy Rider) 1969年作品
 監督:デニス・ホッパー
 製作:ピーター・フォンダ 
 出演:デニス・ホッパー
    ピーター・フォンダ
    ジャック・ニコルソン
 
 (内容)
 マリファナの密輸で大金を手にしたキャプテン・アメリカピーター・フォンダ)と
 ビリー(デニス・ホッパー)は、大型オートバイを買い、旅に出た。2人は、自由の国
 アメリカの幻影を求めて、フロンティア精神の母体、南部をめざし、気ままにオートバイを
 走らせた。
 
 途中、一人のヒッピー、ジーザス(アントニオ・メンドザ)を同乗させた二人は、彼の案内で
 ヒッピー部落に入っていった。

 しかし、部落の住人たちは、行動で自由を表現する2人を拒絶するのだった。
再び旅を続けた彼らは、ラスベガスで警察に留置されてしまった。それは、許可なしでパレードに参加しただけの理由だった。 そこで知り合った酔いどれ弁護士ジョージ(ジャック・ニコルソン)と意気統合した2人は彼をつれて謝肉祭を見物すべく、ニューオリンズへオートバイを走らせた。
 
 3人は、マリファナを吸い、野宿をしながら旅を続けた。そんな3人を、保安官をはじめとする 沿道の村人は悪口と殺意をもって迎えた。彼らを国境から出すまいとする村人はある夜、野宿 をしていた3人を襲撃。キャプテン・アメリカとピリーはかろうじて逃げのびたが、ジョージは 惨殺されてしまっ た。ジョージを失った2人は謝肉祭にも魅力を感じなくなり、娼婦を連れて 墓地に行った。

 そこで、アメリカの保守性を呪訴し、自由がカケラも見当たらないことを悲しんだ。やがて、オ ートバイで州境にさしかかった彼らに、2人の農夫が乗った1台のトラックが近づいて来た。何かをわめきながら、1人の農夫が発した突然の銃弾にオートバイごと転倒するビリー。

 後を追ったキャプテン・アメリカも、続いて発射された弾丸にオートバイと共に吹っ飛んでしまった。自由の国アメリカの真の姿を求めた彼らへの、これがファナティックな現実の返答だった・・・。

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