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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ファイブ・イージー・ピーセス」(1971)を観たか?


「ファイブ・イージー・ピーセス」(1970)予告編
 
 
1970年代の映画の記事を復活させていきます♪(笑)。
ジャック・ニコルソンの本格主演映画第1作(前年の「イージーライダー」で鮮烈に登場)のファイブ・イージー・ピーセス」は3度目の紹介。
 
最近日本映画のチラシを見ていたら、1970年前後の時代背景の映画で「”ファイブ・イージー・ピーセス”を観たか?」を言うセリフがあったので、「おや、めずらしい!」と思って取り上げた。
 
アメリカン・ニューシネマの傑作の1本ということになっているが、1971年5月9日に、有楽町・スバル座で見た、この映画の感想は「面白くない」だった(当時の日記)(爆)。その前年に公開された「イージーライダー」のほうがインパクトがあり、その亜流とみられたためだろうか。
 
いや、ちがう
 
同じ日に、有楽座で「ライアンの娘」を観てしまったので、「ファイブ」が、5つのピースに砕け散ってしまったのだった!
 
以前の紹介記事はこちら:
 
ジャック・ニコルソンの映画としては、最高という人もいる。
仕事や家庭からも離反して無目的に生きる男の姿を描いていた。
アメリカン・ニューシネマの最後の映画とも言われた。
 
主題歌 : スタンド・バイ・ユア・マン、ディボース、あなたが心を燃やす時(タミー・ウィネット)などのカントリー・ソングが印象に残る

”ファイブ・イージー・ピーセス”とは、”五つの易しい曲”という意味。冒頭タイトル・バックに流れる”スタンド・バイ・ユア・マン”をはじめ、タミー・ウィネットが歌う4曲のカントリー・ソングが挿入されている。あと1曲は、ショパンモーツァルトのクラシックのピアノ曲5曲を指しているのであろう。
 
クラシックとカントリーソングの対比。
クラシック音楽の中で育った男と、カントリーソングの中で育った女の対比とも言える。この両者は、相手の嗜好を理解しようとはせず、特に前者は、クラシックだけが音楽と信じ、大衆音楽の価値を認めないばかりか、後者の人間までを軽蔑しているのだが・・・。

主人公ボブ(ジャック・ニコルソン)の生き方は、無軌道で救いようがない。何を考えているのか想像もつかない。恵まれ過ぎた環境から抜け出したボビーの苦悩は、当時の若者の苦悩そのもので、何のために生きるか、ということだったようだ。やるせないラストだが、若者の苦悩を描いたことで、映画史に残る作品となった。
 
 
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