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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「雪山の絆」(2023)を見る。アカデミー賞の「国際長編映画賞」「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」の2部門ノミネート。

      

雪山の絆」(2023)を見る。2024年のアカデミー賞の「国際長編映画」(旧外国語映画賞)と「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」の2部門ノミネート。見ないわけにはいかない。見始めたら、これがすごかった。大画面で見たら、自身が吹き飛ばされそうな大迫力だった。

ジュラシック・ワールド 炎の王国」「永遠のこどもたち」のJ・A・バヨナ(フアン・アントニオ・ガルシア・バヨナ)監督が14年ぶりに母国語であるスペイン語の映画を手がけ、1970年代にアンデス山脈で起きた遭難事故の実話をもとに描いた人間ドラマ。

この実話は、ハリウッドでイーサン・ホークらの出演で「生きてこそ」(1993)として映画化されているのでリメイクとなる。が、今回は事故での機体の損壊などをよりリアルに迫っている。

遠くまで散らばった航空荷物の中からラジオを発見し、アンテナを高く掲げてニュースを聴くと、捜索が失敗したというニュースを聞いてしまう。そのうちに、ニュースでは「発見は困難で、捜索中止」というニュースが伝わり、生存者たちは再び絶望のどん底に叩き落される。

実話を元にした航空機の遭難事故を描いた映画といえば「ハドソン川の奇跡」「ユナイテッド93」「エアポート’77/バミューダからの脱出」などがあり、邦画では「クライマーズ・ハイ」「沈まぬ太陽」などがある。

「雪山の絆」は、冒頭の事故の模様を描くシーンは、筆舌に尽くせない恐怖で迫り激震クラスの衝撃を受けた。雪山でかろうじて生き残った数十名の運命やいかに…といったサバイバル映画。

携帯電話もない時代(1970年代初頭)で、通信不能、視界ゼロ、電気なし、食料なしの中、食べものに窮して、最終決断(禁断の犠牲者の○○を食べるか、許される行為と拒絶するか)迫られる葛藤もすさまじい。

ラストは、1カ月以上もたってから、16名が生存して、救命ヘリに発見され、生還者は大歓迎されるというクライマックスが待っている。

しかし、亡くなっていった仲間たちの名前と享年(20歳、21歳、23歳などの年齢もあった)が次々に知らされると胸が苦しくなる。

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1972年。ラグビー選手団を乗せてチリへ向かっていたチャーター機ウルグアイ空軍機571便が、アンデス山脈中心部の氷河に墜落した。

乗客45名のうち生存者は29名。想像を絶する過酷な環境のなかに取り残された彼らは、生き延びるために生存者たちの“究極の選択”も本作は、しっかりと見据え、背筋が凍る瞬間が多発する。

事故機に搭乗していたラグビー選手団が所属するウルグアイのステラ・マリス学園に通っていた作家パブロ・ビエルチが事故から36年後に発表した著書を原作に、極限状態に置かれた人々の恐怖と葛藤、生への渇望と強い絆を描き出す。

2023年製作/143分/PG12/スペイン・アメリカウルグアイ・チリ合作
原作/パブロ・ビエルチ 製作・監督・脚本/J・A・バヨナ 出演/エンゾ・ボグリンシク、アグスティン・パルデッラ、マティアス・レカルト、エステバン・ビリャルディ 配信/ネットフリックス

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