「大相撲三月場所」六日目の前頭九枚目・翔猿(追手風)と前頭八枚目・佐田の海(境川)の一番。両者が揃って土俵下に落下するシーンが何度もスローモーションで映し出される。
際どい勝負に物言いがついた。行司軍配は佐田の海だった。土俵上、2分以上もの審判団との協議の際に行司は口を結び、眉間にしわを寄せるなど“困ったな”といった顔を浮かべていた。
しかししかししかし、
勝敗はその前に決まっていたのだ!
長い協議の結果、審判長を務めた元関脇・安芸乃島の高田川親方は「途中で翔猿の手がついており、行司軍配どおり佐田の海の勝ちといたします」と説明。
行司軍配どおりの勝敗結果がアナウンスされると、ABEMAの視聴者からは「行司よく見てた」「行司さんすげー」「わからんかった」といった声が相次いで寄せられたという。
たしかに映像を振り返ると、途中でほんの一瞬だったが、翔猿の手が土俵についていた。翔猿は手がついたと気付いたというが、後のインタビューで「終わっていなかったので」と取組を継続。一方の佐田の海は「(相手の手が)ついたと思ったけど、力を抜くことなく相撲が取れた。運動能力が高く、翔猿だったらああいうのも残すのかなと思った」と淡々と振り返った。
しかし、久しぶりにハラハラさせられる取り組みだった。最近は「行司差し違え」もよくある中で、今回は見逃さなかった所がすごかった。
■「にほんブログ村」にポチッとお願いします。
https://movie.blogmura.com/ranking/in https://movie.blogmura.com/moviereview/ranking/in