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【大相撲】白鵬が引退。優勝45回。

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優勝回数が前人未到の45回など大相撲の数々の記録を次々に塗り替えてきた横綱白鵬が引退する。夏場所の優勝後に引退を決めていたといい、相撲協会から待ったがかかっていたという。

この数年は休場が多かったが、22歳で横綱になってから30歳ごろまで8年以上は休場と無縁だった。

モンゴルから来日した2000年秋には、身長175センチ、62キロの少年で、角界関係者の目には爪ようじのようにさえ映ったという。白鵬自身も「痩せっぽちで、特別ではなかった」。

幾つかの部屋に入門を断られ、いったんは帰国便が手配された。そんな船出から20年余りの力士人生で、数々の金字塔を打ち立ててきたのだからわからないものだ。
師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は「牛乳は毎日5リットル。ちゃんこを(消化できず)もどすこともあった」と言う。こうして190センチ、150キロを超える体をつくり上げた。
いろいろな問題発言、行動に疑問がつくこともあるが、記録づくめの大横綱であることは変わらない。

2009年に史上最多の年間86勝を挙げた。翌年には憧れる双葉山の69連勝に次ぐ63連勝を記録。

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大鵬の32回という優勝回数は永遠に不滅と思われたが、2015年初場所で更新し、通算勝ち星も歴代1位に上り詰めた。
昭和の時代の1960年代に、日本人の好きなものは「巨人・大鵬・卵焼き」といわれ、大鵬は広く愛される力士だったが、白鵬は、近年は荒っぽい張り差しやかち上げが目立った。

本来なら「大谷(二刀流)・藤井(将棋)・白鵬(相撲)」と言われてもおかしくない(笑)。

ところが、暴力を振るった力士に関して「あえて愛のムチと呼びたい」と容認するかのような発言もした。優勝時に土俵下でインタビューを受けた際、観客に万歳三唱を呼び掛けたり、三本締めを促したりして顰蹙(ひんしゅく)も買った。記録は立派でも、人格、品格では疑問符がつく。

第二の人生は、一連の言動が批判された本質的な理由を理解することから始めてほしいといった声もある。
前人未到の地を切り開いた白鵬にしかできない仕事で、やはり大横綱はすごいというところを見せてもらいたい。

九月場所は、照ノ富士横綱昇進の場所で優勝。白鵬の指定席を引き次ぐ格好になったが、平幕力士で5人が10勝以上を記録する場所でもあり、いよいよ世代交代が加速しそうだ。大関・関脇陣が安定していないので、照ノ富士に待ったをかけるような若手の台頭に期待したい。