70代、80代でも活躍する俳優がいるのは元気をくれるようでいい。ロバート・デ・ニーロ(77)、トミー・リー・ジョーンズ(74)、モーガン・フリーマン(83)といういずれもオスカー受賞という名優たちが顔をそろえたコメディ「カムバック・トゥ・ハリウッド」(原題:The Comeback Trail、2020)が6月4日から公開される。
90歳のロバート・デュヴァルやクリント・イーストウッド(5月31日で91歳!)も現役であることを想えば、70代は若造かもしれない(笑)。
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7年前の「ラスト・ベガス」(2013)も、”ジジィ活躍映画”(ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、マイケル・ダグラス主演)と思ったが、そのままスライドしての再登場(カムバック)だ。
日本でも「龍三と七人の子分たち」(2015)という映画があり、藤竜也、中尾彬、品川徹などの撮影当時の平均年齢は72歳だった。年寄りとは言わせないという映画は、世界共通(笑)。
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1970年代のハリウッド。B級映画プロデューサーのマックス(ロバート・デ・ニーロ)は、ギャングのレジー(モーガン・フリーマン)からの借金返済に頭を悩ませていた。そんなマックスが苦し紛れに思いついたのが、危険なスタント撮影での死亡事故で保険金を手にするというとんでもないトリックだった。
マックスは往年のスターであるデューク(トミー・リー・ジョーンズ)を老人ホームから担ぎ出し、西部劇の撮影をスタートさせる。
撮影の本当の目的は映画を絶対に完成させずに、撮影中にデュークに死んでもらうこと。しかし、マックスの目論見ははずれ、デュークが思いのほかしぶとかったために撮影は順調に進んでしまう。
監督はデ・ニーロ主演のコメディ「ミッドナイト・ラン」で脚本を手がけたジョージ・ギャロ。
老練俳優が、自分たちで楽しもうぜ、というような映画。
2020年製作/104分/G/アメリカ
原題:The Comeback Trail