fpdの映画スクラップ貼

「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「マリアンヌ」(2017)ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール主演。


 
ロバート・ゼメキス監督の「マリアンヌ(原題:ALLIED、2017)を見た。
かの名作「カサブランカ」へのオマージュを彷彿とさせるスケール感の大きい壮大なサスペンス・ラブストーリー。主演は、50代で脂の乗ったハリウッドを代表する俳優の一人、ブラッド・ピットと、いまやフランスの大女優の一人、マリオン・コティヤール
 
映画は冒頭・導入部からから引き込まれる。映画はこうでなくては。
男がパラシュートで、砂漠に降り立つ。
アラビアのロレンス」では、遠くからラクダに乗った男が蜃気楼のような点から徐々に近づいてきたが、この映画では、車が砂煙をあげながらで近づいて来る。
 
男は銃で身構え、車に乗ると、アタッシュケースの中にある複数の身分証明書などを確認。ケースの中には、自動小銃が二丁あり、現金の札束があった。モロッコの街中に到着すると、運転手から、別の車の鍵を渡され、その車の後ろにアタッシュケースを収めて、クラブに向かう・・・というシーンがテンポ良く描かれる。ラストは衝撃。
 
・・・
1942年、フランス領モロッコ
マックス・バタンブラッド・ピットは、パラシュートで砂漠へと降り立った。諜報員がドライバーに扮するタクシーでカサブランカの街に向かい、マックスは「クラブ内で紫の”ハチドリ”のドレスを着た女と合流しろ。」と指示を受けた。
 
マックスは、そこでマリアンヌ・ボーセジュールマリオン・コティヤールという女性諜報員と合流。合流して早々、夫婦という設定で回りと溶け込むマリアンヌとマックス。
 
 
友人たちに見送られ、アジトとなる家へ向かう車の中で、マリアンヌはマックスに挨拶をしたが、マックスのフランス語のケベック訛がひどい、と指摘した。
 
マックスとマリアンヌは、モロッコの在フランス大使館におけるナチスの大使暗殺計画に関わっていた。彼らは偽装をなじませ、作戦を完璧に遂行するため、実際に新婚の夫婦のように共に暮らし、友人たちにもマックスを「夫」だと紹介した。
 
作戦途中で、マックスの素性に気づいたナチスの諜報員もいたが、気づいたマックスが始末した。
 
 
やがて二人は作戦に使用する銃での演習を行い、また、前日には大使館でのホバー大使主催のパーティに入るため、ホバー大使と顔合わせも行い、念入りに信用の構築に務めるなど、作戦当日の準備を進めていった。
 
彼らは夫婦を演じるうち、お互いに急速に惹かれていった。
そして、パーティでの暗殺作戦の前日、砂漠の嵐の中、彼らは結ばれるのだった。そして、とうとう複数のナチス達が集まったパーティ当日。
 
手はず通り、建物外で連携する諜報員が起こした爆発をきっかけに、彼らは作戦を決行。マックスとマリアンヌはナチスの高官たちの暗殺に成功した。
決死の覚悟で臨んだ作戦だったが、作戦は大成功。
 
 
二人とも無傷で生き残ったため、マックスは、マリアンヌに「ロンドンで結婚して一緒に暮らそう」と提案し、二人はロンドンで小さな結婚式を挙げた。
 
結婚式の日、すでにマリアンヌのお腹の中には子供を妊娠していた。
第二次大戦が始まり、ロンドンにもナチス空爆が始まった。マリアンヌは、空襲が激しくなる中、マックスとの子供を出産。子供の名はアナと名付けた。
 
1年後、マックスとマリアンヌはロンドン郊外のハムステッドに新居を構え、幸せな家庭生活を送っていた。その矢先、マックスは、上官のフランク・ヘスロップとSOEの高官に呼び出された。
 
彼らは、マックスに、彼の妻マリアンヌがドイツ軍のスパイであるという疑いをかけていた。レジスタンスに在籍したマリアンヌ・ボーセジュールという人物は実際には1941年に亡くなっており、妻が名前を利用してスパイ活動をしているというのだ。
 
さらに、彼らがカサブランカで殺害したホバーは、ドイツ帝国の反体制分子であり、暗殺はヒトラーの意思に沿ったものだったというのだ。彼らは、マリアンヌに対して嘘情報を流し、それがドイツ軍に伝わるかどうか確認するテストを行うと告げられた。
 
72時間の猶予を与え、もしマリアンヌがスパイと分かったら、マックスにマリアンヌを始末するように指示をした。でなければ、逆に大逆罪でマックスを始末する、との非常な通告も受けるマックスだった
 
果たして、マリアンヌの愛は本物か偽物か、ドイツの二重スパイだったのか・・・。
 
・・・
悲劇のサスペンス・ラブストーリーで、主人公のマリアンヌが、”夫”のマックスに、「フランス語がケベック訛り」であることから、”ケベック人さん”と呼ぶのだが、カナダ出身ではあるが、カナダでもオンタリオの出身だというシーンがある。
 
そういえば、カナダも、英語とフランス語が公用語であるようだ。
ケベック人さん”という言葉が、最後に効いてくる。
 
カサブランカはモロッコ最大の都市で、ドイツ軍による占領が進んでいて街の至る所にハーケンクロイツの垂れ幕が掲げられている状態。
 
マリオン・コティヤールが演じるマリアンヌ・ボースジュールという女性が、かつて、ドイツ軍が集まるドイツ人一色のクラブで「ラ・マルセイエーズ」の曲をピアノで弾いていたという情報を得て、夫であるマックスが調査に行くシーンなどサスペンスたっぷり。ニセの情報を流し、マリアンヌが飛びつくかどうかを試すシーンなども、ハラドキだ。
 
監督のロバート・ゼメキスといえば1985年に「バック・トゥ・ザ・フューチャーのヒットで一躍メジャー監督とみなされ1994年フォレスト・ガンプ/一期一会は、アカデミー賞作品賞監督賞を受賞このほか、「キャスト・アウェイ」(原題:Cast Away2000)ポーラー・エクスプレス」(原題:The Polar Express2004)「フライト」(Flight2012)ザ・ウォーク」(原題:The Walk2015などがある。
 
「マリアンヌ」は、guchさんが劇場で間違って2回見てしまったという映画。ようやく見た。映画はクラシック映画のような壮大で戦争当時のモロッコの最大の都市カサブランカを雰囲気を出して上手く描いている。
 

 
「予告編」
☆☆☆☆(←1個プラス)
 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
「にほん映画村」に参加しています:ついでにクリック・ポン♪。