きょうのテレビで、倍賞千恵子は、神保町シアターに現れ、寅さん(渥美清)や山田洋次監督について語っていた。「男はつらいよ」の舞台である葛飾柴又を歩いていると「いつでもひょいっと寅さんが顔を出すのではないかと思ってしまう」と語っていた。
山田洋次監督の「下町の太陽」は、自身の女優イメージを形作ったような映画であるという。この映画が縁で、山田洋次監督から6年後、「男はつらいよ」の主人公の妹役として出演することになったという。シリーズ48作品に出演した。
倍賞千恵子は、松竹歌劇団(SKD)在籍時に中村登監督に見いだされ、松竹の専属女優として150本以上の映画に出演。スクリーンデビューを果たした「斑女」(1961)で演じた大阪から上京した家出娘役、井上梅次監督作「踊りたい夜」(63)で演じた大胆な衣裳で華麗に踊るダンサー役など、多岐にわたる役柄を演じわけながらも、常に芯の強い等身大の女性像を体現してきた。
今回の上映作品17本のうち「酔っぱらい天国」(61)、「雲がちぎれる時」(61)、「あいつばかりが何故もてる」(62)の3本を倍賞自らが選出。
特集上映の開催に「私のデビュー当時からの作品170本のなかから17本が、この映画を愛する人たちのための映画館、神保町シアターで上映されること、大変光栄に思っております。私も皆さんと一緒に、自分の映画人生を振り返ってみたいと思っています」とコメントを寄せている。
デビュー作「斑女」は、はんにょとよむ(まだらめではない)。
■全上映作品は下記の通り。
「斑女」(61年 中村登監督)
「水溜り」(61年 井上和男監督)
「雲がちぎれる時」(61年 五所平之助監督)
「酔っぱらい天国」(62年 渋谷実監督)
「私たちの結婚」(62年 篠田正浩監督)
「あいつばかりが何故もてる」(62年 酒井欣也監督)
「下町の太陽」(63年 山田洋次監督)
「踊りたい夜」(63年 井上梅次監督)
「二十一歳の父」(64年 中村登監督)
「霧の旗」(65年 山田洋次監督)✩✩✩
「横堀川」(65年 大庭秀雄監督)
「愛の讃歌」(67年 山田洋次監督)
「喜劇 逆転旅行」(69年 瀬川昌治監督)
「男はつらいよ」(69年 山田洋次監督)✩✩✩
「遙かなる山の呼び声」(80年 山田洋次監督)✩✩✩✩
「離婚しない女」(86年 神代辰巳監督)
「小さいおうち」(2014年 山田洋次監督)✩✩✩
「水溜り」(61年 井上和男監督)
「雲がちぎれる時」(61年 五所平之助監督)
「酔っぱらい天国」(62年 渋谷実監督)
「私たちの結婚」(62年 篠田正浩監督)
「あいつばかりが何故もてる」(62年 酒井欣也監督)
「下町の太陽」(63年 山田洋次監督)
「踊りたい夜」(63年 井上梅次監督)
「二十一歳の父」(64年 中村登監督)
「霧の旗」(65年 山田洋次監督)✩✩✩
「横堀川」(65年 大庭秀雄監督)
「愛の讃歌」(67年 山田洋次監督)
「喜劇 逆転旅行」(69年 瀬川昌治監督)
「男はつらいよ」(69年 山田洋次監督)✩✩✩
「遙かなる山の呼び声」(80年 山田洋次監督)✩✩✩✩
「離婚しない女」(86年 神代辰巳監督)
「小さいおうち」(2014年 山田洋次監督)✩✩✩
個人的に印象に残る映画ベスト3は、「駅 STATION」「幸福の黄色いハンカチ」「遙かなる山の呼び声」か。次点は「家族」。「家族」は、ロードムービーで大阪万博の年に上映され、民子3部作(1970年の「家族」、1972年の「故郷」、1980年の「遙かなる山の呼び声」)の第1作。