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★「女優 倍賞千恵子 特集上映」(17作品)始まる。

 

女優・
倍賞千恵子が出演の17作品を上映する「女優 倍賞千恵子 特集上映」が、9月2日から東京・神保町シアターで始まった。
国民的大人気シリーズ映画「男はつらいよ」(1969~95)の主人公・寅さんの妹さくら役で人気を不動のものにし、今なお輝き続ける大女優・倍賞千恵子
 
きょうのテレビで、倍賞千恵子は、神保町シアターに現れ、寅さん(渥美清)や山田洋次監督について語っていた。「男はつらいよ」の舞台である葛飾柴又を歩いていると「いつでもひょいっと寅さんが顔を出すのではないかと思ってしまう」と語っていた。
 
渥美清と初めて会った時の印象を聞かれると、「あまり印象はない」としながらも初共演となった映画「水溜り」で、カメラマンに扮した渥美清に「写真を撮らせたらお金をくれた」ので、”お金をくれるおじさん”という印象だったという。
 

山田洋次監督の「下町の太陽」は、自身の女優イメージを形作ったような映画であるという。この映画が縁で、山田洋次監督から6年後、「男はつらいよ」の主人公の妹役として出演することになったという。シリーズ48作品に出演した。
 

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 倍賞千恵子は、松竹歌劇団(SKD)在籍時に中村登監督に見いだされ、松竹の専属女優として150本以上の映画に出演。スクリーンデビューを果たした「斑女」(1961)で演じた大阪から上京した家出娘役、井上梅次監督作「踊りたい夜」(63)で演じた大胆な衣裳で華麗に踊るダンサー役など、多岐にわたる役柄を演じわけながらも、常に芯の強い等身大の女性像を体現してきた。
 
 今回の上映作品17本のうち「酔っぱらい天国」(61)、「雲がちぎれる時」(61)、「あいつばかりが何故もてる」(62)の3本を倍賞自らが選出。
 
特集上映の開催に「私のデビュー当時からの作品170本のなかから17本が、この映画を愛する人たちのための映画館、神保町シアターで上映されること、大変光栄に思っております。私も皆さんと一緒に、自分の映画人生振り返ってみたいと思っています」とコメントを寄せている。
 
「女優 倍賞千恵子 特集上映」は、9月2日から東京・神保町シアター、11月に神奈川・横浜シネマリン、今秋に大阪・シネ・ヌーヴォで開催。その後、愛知・シネマスコーレなど全国で開催される。
 


倍賞千恵子は現在76歳だが、来年には2本の映画出演が控えているという。まだまだ若々しく現役を続行する倍賞千恵子だった。
 
デビュー作「斑女」は、はんにょとよむ(まだらめではない)。
■全上映作品は下記の通り。
斑女」(61年 中村登監督)
水溜り」(61年 井上和男監督)
雲がちぎれる時」(61年 五所平之助監督)
酔っぱらい天国」(62年 渋谷実監督)
私たちの結婚」(62年 篠田正浩監督)
あいつばかりが何故もてる」(62年 酒井欣也監督)
下町の太陽」(63年 山田洋次監督)
踊りたい夜」(63年 井上梅次監督)
二十一歳の父」(64年 中村登監督)
「霧の旗」(65年 山田洋次監督)✩✩✩
横堀川」(65年 大庭秀雄監督)
愛の讃歌」(67年 山田洋次監督)
喜劇 逆転旅行」(69年 瀬川昌治監督)
男はつらいよ」(69年 山田洋次監督)✩✩✩
遙かなる山の呼び声」(80年 山田洋次監督)✩✩✩✩
離婚しない女」(86年 神代辰巳監督)
小さいおうち」(2014年 山田洋次監督)✩✩✩
個人的に印象に残る映画ベスト3は、「駅 STATION」「幸福の黄色いハンカチ」「遙かなる山の呼び声か。次点は「家族」。「家族」は、ロードムービー大阪万博の年に上映され、民子3部作(1970年の「家族」、1972年の「故郷」、1980年の「遙かなる山の呼び声」)の第1作。