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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ブレードランナー」(1982)ファイナルカット版。

 
リドリー・スコット監督を有名にした「ブレードランナー」(原題:Blade  Runner, 1982)のファイナルカット版というのを見た。未来社会の「レプリカント」(人造人間)と特捜(警察)の戦いを描いたSF映画。「う~ん」。おもしろいのか、つまらないのか複雑。
 
原作の「アンドロイド」が機械を連想させるため、脚本家デヴィッド・ピープルズに相談したところ、生化学を学んでいた娘からクローン技術の「細胞複製(レプリケーション)」を教わり、そこから「レプリカント」という言葉を造語したとされる。映画の中では「レプリ」と略して呼ばれていた。
 
強力わかもと」の大型スクリーンの動画広告や、ゲーム機のATARI、「コカ・コーラ」のCM、日本語のネオンなどが記憶にあったのは、予告編を何度も見て頭に刷り込まれていたからか、本編は未見だったようだ。
 
初公開時(1982年)は映画は全くヒットせず、短期間のみの上映だったようだ。日本語の看板が多いのは、リドリー・スコット監督が日本を訪問した際に新宿歌舞伎町などのネオンに触発されたものであるらしい。
 
この年には「E.T.」が大ヒットをして、幅広い観客を集めたが、一方の「ブレ―ドランナー」は、内容があまりにも先進的過ぎて?大コケになったという。往々にしてこうした作品は、あとから再評価されるようだ。
 
 
スター・ウォーズ」(第1作・2作)、「レイダース」などで人気絶頂だったハリソン・フォードが40歳の時の作品。女優では、ショーン・ヤングダリル・ハンナなどがこの映画から注目されるようになった。
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時代は2019年11月。環境汚染のため昼間でも厚い雲に覆われ、夜と変わらぬネオンが瞬き冷たい雨が降り続けるロサンゼルス。裕福な人々は新天地を求めて宇宙へ移住し、残されたのは下層階級の市民のみ。ロス全体がスラムと化していた。
レプリカント専門の捜査官ブレードランナーデッカードハリソン・フォード)は、開拓中の惑星から脱走してスペース・シャトルを奪い乗組員を皆殺しにして地球へ帰還した4体のレプリカントを捜索・処分するよう命令を受け
脱走したレプリカントはネクサス6型という最新の機種で、人間と見分けることは熟練した捜査官でも困難だという。ネクサス6型を開発・製造したタイレル社のタイレル博士を訪ねたデッカードは、秘書のレイチェル(ショーン・ヤング)と出会い心惹かれるが、レイチェルもまたレプリカントだった。
 
 
レプリカントは製造されて数年経つと感情が発生する。そのため予防策として4年の寿命しか与えられていなかった。
脱走したレプリカントは男2体、女2体。そのうちのリーダー格のロイ・バティ(ルトガー・ハウアー)は自分たちの寿命を知るためにタイレルの研究所に侵入するが、その情報はタイレル博士しかわからず、博士は厳重な警備に守られたタイレル社の最上階にいるため近づけない。そのため女レプリカントのプリス(ダリル・ハンナ)を同社の技師セバスチャンに接近させる。
デッカードはもう1体の女レプリカントのゾーラがバーのダンサーに化けていることをつきとめ、逃走するゾーラを追いかけ処刑する。その直後、もう1体の男のレプリカントのリオンに襲われ殺されそうになるが、レイチェルに助けられるのだが・・・(MovieWalkerより一部抜粋)
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レプリカントを見破るために、意味のなさそうな質問を投げかけ、その反応を見て人間か否かを判断するというのがおもしろい。レプリカントも一定の記憶がインプットされているのだというが、とっさの反応に困り見破られてしまうのだ。
この映画は、SFの金字塔的な評価もあるようだが、睡魔に襲われそうになる映画だった。殺伐とした未来社会を描き、煙と炎が街を包み、掃きだめのようなゴーストタウンのような未来都市に空を飛ぶ自動車や円盤などが登場するが、その世界観があまり合わなかったようだ(笑)。
斬新な映画だと後から再評価されたという点では「2001年宇宙の旅」(1968)もそうだった。初公開当時は、抽象的な内容や非常に難解な結末を批判する意見があり、賛否両論の渦が巻き起こった。公開直後は興行成績が悪かったが、再公開を経て評価が高まり、現在では世界映画史に残る不朽の名作のひとつとして認識されている。「ブレ・ラン」としてfpdが再評価するにはまだ時間がかかりそうだ(笑)。
ショーン・ヤングという女優は、美人女優でお気に入りの女優の一人だった。     とくにケヴィン・コスナージーン・ハックマンと共演した「追いつめられて」(原題:No Way Out, 1987)や1人2役を演じた「死の接吻」(原題:A Kiss Before Dying、1991)などがよかった。
この11月には「ブレードランナー」の続編が公開されるという。その意味では見ておいてよかったかもしれない。
★★→☆☆☆(外圧により強制☆1個追加?)
 
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