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「名作に進路を取れ!」…映画とその他諸々のブログです。

映画「ミニミニ大作戦」(1969)

 
 
ミニミニ大作戦」(原題:The Itarian Job, 1969、イギリス、アメリカ合作)を見た。
1970年前後は「黄金の七人」などの泥棒映画が流行った時期でもあり、そんな中の1本。B級映画。
 
原題の”イタリア人の仕事”というのは、トリノで金塊を盗もうという窃盗団の「イタリアでの大仕事」という意味と、イギリス人に好き勝手やられてまったく赤っ恥の「イタリア人(警察)の仕事はこの程度」という意味のダブルミーニングになっている。
 
タイトルからして笑い者にされる立場にありながらも、イタリア警察当局はこの映画のロケ撮影に全面協力するという度量の広さを示している。
 
ミニカーが大流行のころで、この映画のカーチェースは見どころとなっている。
フィアット・500、アルファロメオのパトカー、アストンマーティンジャガーといった高級車を派手に破壊してしまうなどもったいないほどのシーンが多い。
 
 
監督は「密室」のピーター・コリンソンで、トロイ・ケネディ・マーティンが脚本を担当。音楽は「失われた男」のクインシー・ジョーンズが担当。製作は「ナック」のマイケル・ディーリー
 
出演は「空軍大戦略」のマイケル・ケイン、「夕なぎ」のノエル・カワード、「にがい米」「殺しのビジネス」のラフ・ヴァローネ、「湖愁」「旅情」のロッサノ・ブラッツィ。その他マーガレット・ブライ、ベニー・ヒル、トニー・ベックリーなど。
 
 
・・・
チャーリー・クローカー(マイケル・ケイン)はケチな泥棒だ。2年の刑を終えた彼は、大泥棒のブリッジャー氏(ノエル・カワード)などに見送られて出所した。
 
シャバに出たチャーリーは、まずローナ(マーガレット・ブライ)を初め、数人の女のコに囲まれて2年間の垢を洗い落とした。そして、ゴキゲンなアストン・マーティンを引き取りに出かけた。
 
車のボンネットの下には、最後の仕事で得た現ナマがかくしてあった。次の仕事は前代未聞の大仕事だ。マフィアに殺されたベッカーマン(ロッサノ・ブラッツィ)の残した仕事で、イタリアのトリノで4百万ドルの金塊をいただこうという寸法。
 
女王陛下のために、中国からイタリアに運びこまれる金塊だった。
チャーリーは、まだムショにいるブリッジャーの助けを借りて、イギリスで襲撃隊を組織した。コンピューターに強い奴、車の運転に強い奴。一行はセント・バーナード峠でマフィアのリーダー、アルタバーニ(ラフ・ヴァローネ)におどしをかけられたが、何とかトリノにたどりついた。
 
 
夜のうちに全市を停電させ、交通管制センターのコンピューターのプログラムを混乱させる。やがてトリノ空港に金塊が到着。襲撃隊は、交通マヒに乗じて装甲車から金塊を奪った。そして、イタリア特有のアーケードや広場を利用して、車をブッとばした。トリノ警察もマフィアも、指をくわえているばかり。首尾は上々。
 
ところが、金塊を運ぶバスが断崖で道路からハミ出してしまった。
金塊の重みでバスはシーソーのように揺れ出した。バランスが崩れれば、真っ逆さまに谷底へ…という恐怖。その時、チャーリーが胸をたたいて言ったのである。「俺にまかせておけ、名案がある」と・・・(MovieWalker)。
 
  予告編
 
気楽に見られる映画で、ユーモアもかなリあって面白い。
出所することになったチャーリー(マイケル・ケイン)は、泥棒の親分格のブリッジャー氏(ノエル・カワード)に、「グッドバイ」とさよならの挨拶をするが、ブリッジャーは「イタリアの刑務所は、スパゲッティなど4度の食事が出る。必ず戻ってくる」と送り出すのだった。
 
金塊400万ドル相当を厳重な警備体制の車から強奪するという計画を実行に移すチャーリーたちだが、泥棒仲間たちと、コンピュータの第一人者である大学教授のピーチ教授などを集めて集めて、詳しく具体的な仕事の役割を説明する。この教授は、「デブ専」といわれ、極端に太った婦人が好きという変わった趣味の人間だったり、太った男は「アメリカのハンバーガーを食べすぎたものでね」などというのだ。
 
 
★★
 
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