ロバート・アルトマン監督(1925年2月20日 - 2006年11月20日) は、マーティン・スコセッシ、ウディ・アレンと並んで、アメリカの俳優から最も尊敬されている映画監督の一人である。昨年生誕90周年だった。
昨年90周年を記念して上映された映画がドキュメンタリー映画「ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男」(2015年10月3日公開)。この映画は未見で、DVDか再上映があったら見てみたい。
アルトマンの作品と言えば、なんといっても「MASH マッシュ」(1970)。とんでもない映画だった(笑)。朝鮮戦争の野戦病院に、人手不足から二人の医師が補充された。ところがこの医師たち、軍規を無視してやりたい放題。
いかつい女性将校(サリー・ケラーマン)をからかうのに夢中になってしまう。馬鹿馬鹿しいまでのオフザケ・シーンに交錯するリアルな手術シーンが戦争の狂気を浮き上がらせる。エリオット・グールド、ドナルド・サザーランドら出演陣の個性も特筆もの。主題歌“自殺のよろこび(Suiside is painless)”は作品のメッセージを唄うだけでなく、涙が出るような名曲。この英語の歌詞は当時レコードも買って覚えた。
「自殺のよろこび」
「ナッシュビル」(1975)も忘れがたい。ナッシュビルの音楽祭を舞台に繰り広げられる群像劇。たっふぃーさんが、「あの監督の3本/ロバート・アルトマン」の記事のなかで、「ナッシュビル」「三人の女」「ロング・グッドバイ」を上げていた。
このなかで「三人の女」は未見だが、「キャリー」と「シャイニング」をミックスしたようなすごい映画のようだ。「ロング・グッドバイ」は、レイモンド・チャンドラー原作のフィリップ・マーロウ探偵の話で、guchさんのお得意の分野。
このほか、アルトマンの作品で印象に残るのは、先日ようやく見た「ザ・プレイヤー」(原題:The Player、1992)のほか「プレタ・ポルテ」(原題:Prêt-à-Porter、1994)「ショート・カッツ」(原題:Short Cuts、1993)や遺作となった「今宵、フィッツジェラルド劇場で」(原
題: A Prairie Home Companion、1996)など。「今宵、~」は、シニカルでハートウォーミグな群像ドラマ。実在の人気ラジオ番組「プレイリー・ホーム・コンパニオン」をモチーフに、番組の名物司会者ギャリソン・キーラー本人が手がけた脚本をメリル・ストリープなど豪華キャストで映画化。
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