「トゥルー・ロマンス」(原題:True Romance、1993、日本公開1994)を見た。
全く期待しないでみたので、面白さが倍増となった(笑)。
主演コンビがクリスチャン・スレーターとパトリシア・アークエットということで、それほど馴染みのある俳優ではなかったが、タイトル・ロールを見ていたら、次々に大物俳優の名前が出てきて驚かされた。ブラッド・ピット、ゲイリー・オールドマン、クリストファー・ウォーケン、デニス・ホッパー、サミュエル・L・ジャクソンといったそうそうたるハリウッド俳優が登場。
監督はトニー・スコット。脚本がクエンティン・タランティーノだけに、タイトルから連想されるような単純なラブ・ロマンスであるはずもなく、凄まじい銃撃戦もあるアクション・バイオレンスが炸裂の映画だ。
一種のロード・ムービーで、スティーブ・マックィーンの極限状態の逃亡劇「ゲッタウエイ」や「俺たちに明日はない」などをも彷彿とさせた。フランスでの上映ポスターは、90年代の”ボニーとクライド”とある。「トゥルー・ロマンス」には、ラストに救いと希望があったのが異なるが・・・。
劇場公開時のキャッチコピーは「獰猛な愛だけが生き残る」だった。
極限状態の中で生きる若い二人が織り成す愛と逃避行をシャープに描いている。
・・・
ビデオショップに働く青年クラレンス(クリスチャン・スレーター)は、ある日の誕生日、店長の差し向けたコールガール、アラバマ(パトリシア・アークエット)と出会う。互いに一目で恋に落ちた二人はさっそく結婚。
彼女の元ヒモのドレクセル(ゲイリー・オールドマン)の所に出向いたクラレンスだが、そこでドレクセルに殺されかけたが、逆にその男を殺害。
しかもアラバマの衣装ケースと思って奪ってきたカバンには大量のコカインがはいっていたのだった。
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アークエット演じるキレたヒロイン・アラバマとギリギリで生きる若者クラレンスの出会いも面白かった。ポップコーンを食べながら映画を見ていたクラレンスに大量のポップコーンをこぼしたふりをして近づいてきたアラバマ。アラバマは、新米のコールガールだった。
主人公の口からは「”ストリート・ファイター1,2,3”では、ソニー・チバは、カンフー映画のトップスターだ」と言った言葉が出てくる。(タランティーノは、ビデオ・レンタル店でアルバイトをしている時に、日本映画を見まくって、オタクを通り越し、その影響が大きく、千葉真一を、自身の作品「キル・ビル」に出演させている。)
この映画でのクリストファー・ウォーケンがインパクト絶大で強烈。相手の仕草でウソを見抜くというのだが、男には17、女には20の仕草があって、ウソがバレるというのだ。
相手のどんな些細な反応も表情も見逃さない冷徹な男(クリストファー・ウォーケン)。
ゲイリー・オールドマンのイカレっぷりもすごい。このキャラは、この映画の翌年の「レオン」(1994)と全く同じで、ど派手。
ブラッド・ピットは、1991年に「テルマ&ルイーズ」で知名度を上げ、「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992)で主役を演じてキャリアを積んでいた時期で「トゥルー・ロマンス」では、クスリ漬けの半病人役で脇役。
精神を病んでいる男を演じたブラッド・ピット。
監督:トニー・スコット
脚本:クェンティン・タランティーノ
キャスト:
クリスチャン・スレーター(「ブロークン・アロー」「フラッド」「ニューヨーク・花物語」)
パトリシア・アークエット(「ロスト・ハイウェイ」「ナイト・ウォッチ」)
デニス・ホッパー(「スピード」「バック・トラック」)
クリストファー・ウォーケン(「戦争の犬たち」「ミラグロ」)
ゲイリー・オールドマン(「レオン」「フィフス・エレメント」)
クリストファー・ペン(「レザボア・ドッグス」)
ブラッド・ピット(「セブン」「12モンキーズ」)
ヴァル・キルマー(「ヒート」「セイント」)
1993年 アメリカ映画
カラー 121分
脚本:クェンティン・タランティーノ
キャスト:
クリスチャン・スレーター(「ブロークン・アロー」「フラッド」「ニューヨーク・花物語」)
パトリシア・アークエット(「ロスト・ハイウェイ」「ナイト・ウォッチ」)
デニス・ホッパー(「スピード」「バック・トラック」)
クリストファー・ウォーケン(「戦争の犬たち」「ミラグロ」)
ゲイリー・オールドマン(「レオン」「フィフス・エレメント」)
クリストファー・ペン(「レザボア・ドッグス」)
ブラッド・ピット(「セブン」「12モンキーズ」)
ヴァル・キルマー(「ヒート」「セイント」)
1993年 アメリカ映画
カラー 121分
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